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【ご存じですか?】消防士の常識は、一般社会の非常識?【事柄3つ】

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今回の記事では、消防士の中では当たり前のように行われていることが、一般社会ではまったくの非常識とされる事柄を紹介します。

消防士という特殊な職業柄、一般の会社とどのようなことがかけ離れているのでしょうか。

この記事を読むことで、一般企業を辞めて消防士に転職を検討している人は、非常識に対しての心構えができます。

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消防士の常識は、一般社会の非常識:名刺

一般企業の場合、名刺は会社を宣伝する上での必需品であり、営業においても欠かせないアイテムであり、会社から無料で支給されることが当たり前となっています。

しかし、消防士の世界では、自腹にて購入することが当たり前となっています。

公務員という立場も踏まえ、会社のお金(=税金)で、名刺(自分を紹介する紙)を購入することは、市民の理解を得られないということが大きな理由となっています。

一般の会社であれば、個人の営業マンの営業力が会社の利益に直結します。

そのためには、名前を覚えてもらい、必要な場合は担当者にすぐに連絡がつながることが重要です。

つまり、名刺は会社にとっての重要な営業道具ということになります。

では、消防士の場合の名刺とはどのような意味があるでしょうか。

火災が起きた時、ある消防士個人への連絡が必要になりますか?

答えはノーです。

必要なのは消防車です。

連絡先は119番です。

消防署という営業所は、119番通報から業務がスタートします。

個人の名刺は、通常業務には直結しません。

このあたりの事情も、会社(公務員会社)として、職員(消防士)に名刺を無料で支給しない理由と言えるでしょう。

消防士の常識は、一般社会の非常識:歓迎会

会社に入社すると、一般的には歓迎会が催されます。

会社にとって、歓迎会とは、新入社員を先輩職員に紹介したり、職員同士が仲良くなることで業務が円滑に、効率よく行われることなどを期待して催されます。

会社にとってのメリットが見込まれます。

したがって、新入社員の歓迎会の参加費は会社が負担することが一般的です。

社員への利益還元が高い会社などでは、歓迎会参加職員全員の費用を負担することもあります。

全員分の参加費まではいかなくとも、最低限、新入社員の歓送迎会費用を会社が負担することは常識となっています。

しかし、消防士の場合、歓迎会費用は、全員自腹ということになります。

消防士が、会社のお金負担で歓送迎会で飲み食いをするということは、税金で飲み食いをするということになります。

これは、いくら一般企業では歓迎会で新入社員の参加費は会社持ちが当たり前となっていたとしても、市民の理解が得られるものではありません。

また、一般企業では、歓迎会だけでなく、次のような利益還元も見受けられます。

  • 忘年会や送別会などの参加費を会社が全額負担する
  • 全額負担まではしないものの、通常は5,6000円かかるところを、1,000円のみ個人負担、残りの額を全額会社負担する
  • 飲み会の中で、ビンゴ大会などを催し、会社のお金で景品を用意する

これらのことは、消防士の職場の飲み会ではありえません。

公務員の世界では、会社の利益を職員に還元するような発想自体が存在しません。

消防士の常識は、一般社会の非常識:お盆休みがない

飲食店や、物品販売店などのサービス業を除くと、世間一般にはお盆休みが存在します。

基本的には、8月の13日、14日、15日をお盆休みとして設けます。

中には、17日が土曜日にあたった場合に、16日を休みにし、13日から18日の日曜日まで6連休を設ける会社も存在します。

しかし、消防士にはお盆休みがありません。

わかりやすく言うと、毎日勤務の消防士は、13日、14日、15日のお盆休みはありません。

交代勤務の消防士は、世間一般のカレンダーとは別に、個人それぞれのカレンダーで動いているので、お盆休みがあるのかないのかわかりにくいですが、同じ消防士なので、お盆休みはありません。

どうして消防士にはお盆休みがないのか?

実はこれ、質問自体がおかしいのです。

正しくは、

どうして一般企業は、お盆が休みなの?

と言うべきなのです。

消防士のような公務員や、世間一般のサラリーマンの休みは何に基づいて決まっているでしょうか。

それは、国民の祝日に関する法律(昭和二十三年七月二十日)(法律第百七十八号)に定められた日が休みの日になっています。

国民の祝日に関する法律第二条

「国民の祝日」を次のように定める。

元日

一月一日

年のはじめを祝う。

成人の日

一月の第二月曜日

おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。

建国記念の日

政令で定める日

建国をしのび、国を愛する心を養う。

天皇誕生日

二月二十三日

天皇の誕生日を祝う。

春分の日

春分日

自然をたたえ、生物をいつくしむ。

昭和の日

四月二十九日

激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。

憲法記念日

五月三日

日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。

みどりの日

五月四日

自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。

こどもの日

五月五日

こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

海の日

七月の第三月曜日

海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。

山の日

八月十一日

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。

敬老の日

九月の第三月曜日

多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。

秋分の日

秋分日

祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。

体育の日

十月の第二月曜日

スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。

文化の日

十一月三日

自由と平和を愛し、文化をすすめる。

勤労感謝の日

十一月二十三日

勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

国民の祝日に関する法律

どうでしょうか、どこにもお盆休みのことが記載されていません。

これが、消防士にお盆休みがない理由となっています。

銀行業界や証券業界もお盆休みがないことで知られています。

【ご存じですか?】消防士の常識は、一般社会の非常識?【事柄3つ】のまとめ

消防士の常識は、一般期社会の非常識ということをテーマに、3つの事柄を紹介しました。

学生の皆さんは、まだ違和感がないかもしれませんが、一般企業に勤め、消防士への転職を考えている人にとっては意外な事実だったかもしれません。

消防士を職業に選ぶ上では、たいしたデメリットとは考えにくいため、頭の片隅に置いておくだけで十分な知識と言えるでしょう。

今後も、新しい情報が入り次第、レポートを更新していきます。

この記事を読まれた方で、さらに詳しく知りたいことがあれば追跡調査しますので、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご質問ください。


また、消防関係者の方で、うちの本部ではこうなってるよ、それは違うんじゃない?などのご意見をいただける際も、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご連絡いただけると助かります。

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