今回は、消防士のSNS事情についてレポートします。日々、ハードな訓練をこなし、ひとたび災害が起こればすぐに出動する消防士といえども人間です。仕事が終わり、消防署を出れば、そこには個人のプライベートが存在します。
この記事を読むことで、消防士のプライベートでのSNS事情が明確になるでしょう。今回の記事も、現役消防士の方や消防職員OBの方々からの調査結果をもとにレポートします。
消防士のSNS事情:消防士のアカウントタイプ
消防士に関係するアカウントには、複数のタイプが存在します。どのようなタイプがあるか見てみましょう。
消防士のSNS事情:正統派タイプ
一般的な消防士としてのアカウントです。プライベートのこと、家族のこと、仕事のこと、差しさわりのない、揚げ足を取られることがないような、普通の投稿が見られます。アカウント名は本名ではない(フェイスブックを除く。)ものの、顔を出していることも多く、無責任な投稿は少なくなります。
普段着ている活動服や救助服を着ている状態での写真や、業務として防災フェアイベントなどの際に家族で写したであろう写真なども投稿していますが、消防本部名は隠していることがほとんどです。家の写真や子供の写真、家族の写真なども投稿していたりします。発言内容や写真から、本物の消防士であることがうかがえます。
消防士のSNS事情:ネガティブタイプ
正統派タイプに比べ、組織や上司、制度の批判など、ネガティブ発言が増えます。発言の内容から、本物の消防士である可能性が非常に高いです。アイコンの絵は人物を特定されないものとし、アカウント名も本名が推測されないものとしており、身バレを徹底的に嫌います。投稿のネガティブ内容からしても、身バレを防ぎたいのも当然です。
消防士のSNS事情:出会い目的の裏アカウント
消防士を名乗るものの、本物の消防士かどうかあやしいアカウントが多く存在します。アイコンやアカウント名をわざと消防士っぽく匂わすあたりもますますあやしく感じられます。消防士と出会いたい、付き合いたいと考える女性がある程度存在するため、この層をターゲットにしようと狙いを定めて偽アカウントを作るようです。
ただ、時間を持て余す消防士なので、本物の消防士が、個人の裏アカウントとして出会い目的で利用しているのも事実です。本物の消防士が利用する裏アカウントの中でも、彼女持ちや妻子持ちが出会いを求めていることも少なくないようです。そのため、身バレを防ぐために消防本部名や本名などはばれないようにするものの、出会えなければ意味がないため、住んでいる地域を匂わすキーワードや、エリアを明記することが多くなります。
筋肉が好きな女性との体の関係を求めているということもあり、筋肉の写真や、体のパーツ、全身の写真を部分的に採用するなど、筋肉をアピールしたアイコンマークが多くなります。もちろん、女性側も、出会いの目的は様々な関係を求めており、需要はあるので、運が良ければ需要と供給がマッチすることもあります。
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消防士のSNS事情:消防士っぽい消防マニアタイプ
アイコンマークや、投稿写真などが消防だらけです。消防士のように一見、見えますが、消防士ではありません。投稿内容も消防車の写真とともに掲載する消防車情報であったり、災害への出動情報であったりします。本物の消防士にとっては日常的なことであり、わざわざSNSへ投稿するようなことではないことばかりたくさん投稿しています。
プロフィールについては、消防士と記載はせず、「〇〇エリアで消防車両、緊急車両の写真を撮っています。」といった記載が多くみられます。本人たちも、消防士と偽っているわけではありません。消防や警察などの緊急車両が純粋に好きなだけです。消防士との出会いを求めている女性は、消防士と勘違いをしないように気を付けましょう。
消防士のSNS事情:消防士を目指す系タイプ
このタイプは学生に多く見られます。アイコンや投稿内容が、消防車や消防に関係したネタが多くなります。プロフィールには「消防士を目指しています。」といった記載が目立ちます。同じく、消防士を目指す同士と励ましあったり、採用試験情に関する情報交換を行ったり、合格について祝いあったりしています。
若い女性の人で、将来は消防士と結婚したいという気持ちが強い人は、これから消防士になる可能性が高い人と仲良くなっておくことは、消防士と結婚する1つの方法になります。
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消防士のSNS事情:消防団タイプ
このタイプは、地域貢献やボランティア精神が強く、非常備消防の消防団として活躍する姿をアピールするアカウントになります。公務員としての消防士ではなく、日常は他の仕事に就いており、災害が発生した時に消防団として出動する人たちです。消防団の活動だけでなく、地元の行事に関する投稿も多くなります。
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消防士のSNS事情:消防士アカウントのメリット
ここから先は、本物の消防士のSNSアカウントについて進めます。
消防士のSNS事情:アイコンやヘッダーがさまになる
一生を捧げる仕事が、子供たちや女性からも人気があるため、アイコンやヘッダー画像に消防関係の画像を持ってくると、非常にさまになります。消防に関係ない人が、消防関係の画像を使っていると、ただのオタクやマニアだと思われますよね。
自分の仕事が、人に誇れる仕事であり、なおさら消防車両や消防の道具の写真など、カッコイイ写真が多くあると、アイコンやヘッダー画像選びに困ることはないでしょう。
消防士のSNS事情:女性からのアプローチがある
消防士と出会いたい、付き合いたい、結婚したいという女性は、いつの時代も一定数存在します。イメージが良いため、カッコイイ人であろうという思いも高くなります。確かに、業種というくくりで相対的に見ても、スポーツ経験者が多く、今までもモテル側だった人が多く存在しているのも事実です。中には、本人の顔写真を掲載しているアカウントも目にすることがあります。
また、性格や口調、内面的な部分も、日常の投稿内容からある程度うかがうこともできます。SNSはソーシャルネットワークサービスという名前のとおり、見ず知らずの人にアプローチができるというメリットがあります。SNSが普及した今となっては、SNSでの出会いから恋愛や結婚に発展することは、決して珍しいことではありません。
顔や本部名を公開しているアカウントほど身バレ済みなため、妻子がいるのに独身と偽ることや、俗に言うやり逃げ目的での出会いは回避できるので、女性にとってはなおさらアプローチしやすいかと思います。
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消防士のSNS事情:消防士アカウントのデメリット
消防士といえども公務員です。何かと市民から揚げ足を取られやすい、クレームを受けやすい立場です。世間の風あたりが厳しいことは、国会議員や警察官と何ら変わりません。
不祥事につながりやすい(職務専念義務違反)
個人や本部を特定されると、つまりは身バレをしてしまうと、些細なことから揚げ足をとられることになります。例えば勤務中の投稿です。勤務中の私的SNS投稿行為は、公務員として職務専念義務違反にあたります。
職務専念義務違反というのは、懲戒処分の対象になります。これは、投稿内容が業務に関することであったとしても、SNSの投稿が業務でない限りは職務専念義務違反になります。実例を紹介します。
実例2019年4月に、仙台市消防局の30代男性消防士長が、勤務時間中に、AEDの適切な利用方法を2、600件以上、SNSに投降したということで懲戒処分を受けた。
同局は処分理由について「一部投稿に私見も含まれる」と説明した。
業務に関することなのだから、勤務時間内にSNSの投稿をしていたとしても、懲戒処分は重すぎるのでは?
という意見を一般の人は持つかもしれません。仙台市消防局が処分理由について「私見」というキーワードを使っているのは、そういった一般市民の意見を振り払うための処分理由と理解できます。その真意は、
いくら業務に関係した内容を投稿していたとしても、私見を含むということは、個人としての投稿であり、当局職員の立場として投稿したものとして扱うことはできない。勤務時間中におけるSNSの私的利用であり、職務専念義務違反に該当するため、懲戒処分とした。
と推測できます。この事例について、事実を消防本部が知るに至った経緯は、内部告発か、フォロワー等の市民によるタレコミかは不明です。ただ、投稿者本人が特定されるような、アカウントの利用方法であったことは確かです。本人を特定される(身バレする)消防士アカウントのデメリットといえる事例でした。
不祥事につながりやすい(守秘義務違反)
消防士に限らず公務員は、職務上知り得た情報を、外部に漏らしてはならないという「守秘義務」があります。家族であったとしても、公務上知り得た情報を教えてはいけません。本人にその気がなくても、本人が投稿内容に気をつけていたとしても、一般市民から
守秘義務違反では ???
と指摘を受けることがあります。たわいもない会話の一部であったり、何気ない写真であったりしても、気になる人が見ればいくらでも揚げ足を取ることは可能です。
SNSさえやっていなかったら、こんな目には合わなかったのに 。。。
と、今でも後悔をしている消防士はたくさんいます。消防士だけでなく、公務員まで幅を広げるともっとたくさんの不祥事事案が発生しています。「公務員 SNS 不祥事」というキーワードで検索してみてください。
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消防士|公務員はインスタのようなSNSはプライベートで禁止?のまとめ
消防士のSNS事情について、よく見かけるアカウントの種類からメリットやデメリットにふれてきました。
これから消防士になるような人は、それなりのリスクがあることを把握したうえで、消防士であることをアピールするのか、消防士であることは隠してSNSを利用するのか、しっかり検討した方が賢明です。
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今後も、新しい情報が入り次第、レポートを更新していきます。
この記事を読まれた方で、さらに詳しく知りたいことがあれば追跡調査しますので、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご質問ください。
また、消防関係者の方で、うちの本部ではこうなってるよ、それは違うんじゃない?などのご意見をいただける際も、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご連絡いただけると助かります。
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