消防士になるには？Q&Aで学ぶ消防士の世界

消防士という職業は多くの人々にとって憧れの存在です。しかし、その仕事内容やなり方、日々の生活についてはあまり知られていません。この記事では、消防士を目指す方々や、消防士の仕事に興味を持つ方々へ向けて、よくある質問に答えていきます。

仕事内容を簡単に説明すると？

火災業務では、火災現場に出動し、火災の消火活動を行います。救急業務では、救急現場に出動し、傷病者に応急処置を施し、病院へ搬送します。救助業務では、火災現場や交通事故現場に出動し、要救助者を安全な場所へ救出します。通信指令業務では、119番通報を受けて必要な緊急車両を出動させると同時に、現場活動の無線統制を行います、予防業務では、建物の立ち入り検査や、防火広報を行います。総務業務では、経理事務や人事事務、消防庁舎の維持管理などの事務作業を行います。

消防士はどんな仕事をしているの？

公務員なので、総務省消防庁が所管する消防関係法規に定められた業務を行なっています。消防士の仕事を大きく分類すると、火災業務、救急業務、救助業務、通信指令業務、予防業務、総務業務の6つに分類できます。

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消防士になるには？

消防士になるには、消防本部を運営する各自治体（市町村）が実施する消防職員採用試験に合格する必要があります。試験は筆記試験、体力試験、面接試験が一般的で、高校卒業以上の学歴により試験区分が異なります。中には、小論文試験や適性検査を実施する自治体もあります。

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消防士の給料はいくらですか？年収はいくらですか？（消防士の給料と勤務時間）

消防士の給料は消防本部の規模や経験年数によって異なりますが、初任給は20万円程度からスタートします。ボーナスは年間で4ヶ月分ほど支給されるため、年収は400万円程度から上昇していき、昇進の具合にもよりますが、定年近くになると800万円から900万円ぐらいまで増加します。

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消防士は1日何時間働いていますか？

毎日勤務の消防士は、朝から夕方まで7時間45分働きます。1週間に週休日が2日ある週休2日制です。

交代勤務の消防士は、朝から翌日の朝まで24時間勤務の間に15時間30分働きます。2交代制では、4週間で週休日が8日、3交代制では3週間で6日の週休日があり、毎日勤務者と同じ週休2日制です。

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消防士の良い点は何ですか？（やりがいと大変さ）

消防士の仕事は、住民が逃げ出す危険な現場に向かっていく仕事であり、肉体的にも精神的にも厳しいものですが、人命を救助するという業務のやりがいは計り知れません。また、住民から感謝され尊敬されるという業務内容は、大きな達成感、充実感を得ることができます。

消防官と消防士の違い

消防官は、消防士全体を一つの職業として示す言葉であり、警察官や自衛官と同義語として使用されています。消防士は、10ある消防官の階級のうちの一つですが、職業を示す言葉としても使用されています。

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消防士に向いている人は？（消防士の性格と適性）

消防士に向いている性格は、冷静で判断力があり、チームワークを大切にする人です。また、人のために働くという熱い想いを持ち、辛い現場や厳しい訓練に耐える精神力と強靭な肉体が求められます。

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消防士はいつ休みですか？

毎日勤務の消防士は、カレンダーどおりの休みとなっており、土曜日と日曜日が週休日、祝日は休日です。交代勤務の消防士はシフト制で勤務するため、週休日は不定期で、祝日に勤務した場合は休日勤務手当が支給されます。

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消防士は夜何をしているのですか？

夜間の勤務時間は、事務処理や筋力トレーニング、時には夜間訓練などを行います。夜間の休憩時間は、お風呂に入ったり、仮眠をとったりなどの待機勤務をしています。いかなる場合でも、出動指令がかかったらすぐに出動できるように準備しています。

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消防士の身長は？

消防士の身長に関する明確な制限はありませんが、体力試験があるため一定の体力は必要です。過去には身長制限を設けていましたが、自由な職業選択の権利の観点から身長制限は撤廃されました。

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消防士の採用難易度は？消防に入るのは難しいですか？

公務員の中でも人気な職業ということもあり、採用試験は競争率が高く、筆記試験、体力試験、面接試験と多くの試験を通過する必要があります。しかし、高校卒業以上の学歴があり、年齢制限におさまっていれば、誰でも挑戦することができます。

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消防士のランク（階級）はいくつですか？

消防士のランク（階級）は、10ランクです。低い方から順に、消防士、消防副士長、消防士長、消防司令補、消防司令、消防司令長、消防監、消防正監、消防司監、消防総監とあがっていきます。

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消防士の正式名称は？

消防士の正式名称は、消防吏員（りいん）です。消防法に記載されています。また、消防官という表現も使用されます。消防官は、警察官や自衛官と同義語として使用されますが、消防法上の記載は一切ありません。消防士は、階級の名称の一つではあるものの、消防業務に従事する職業を示す言葉としても使用されています。

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警察と消防どっちが給料いい？

警察官は都道府県の職員であり、消防士は市町村の職員です。一般論として、大きな組織の方が基本給が高い傾向があります。ただ、公安系公務員の場合は、業務内容による特殊勤務手当の給料への影響が大きいため、一概に答えを出すことはできません。また、警察と消防の給料は年功序列要素が強く似ていますが、地域や役職によって異なります。どちらも公務員としての安定した収入を得ることができます。

消防士の特殊勤務手当についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

警察と消防どっちがきつい？

仕事のきつさは、どちらも非常に高い責任とストレスを伴うため、一概には言えませんが、きつさの方向性に違いがあります。警察は主に人を相手にすることから精神的なきつさが大きく、消防は主に災害を相手にすることから肉体的なきつさが大きい傾向にあります。

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消防士は死ぬ人が多い職業ですか？

地方公民災害補償基金の情報によると、直近5年では多い年で年間10名程度、少ない年でも年間3名程度は死亡しています。ただこれは、現場活動だけでなく、疾病による死亡も含んでいます。

死亡者数	R4	R3	R2	R1	H30	H29	H28
警察	5	8	6	4	9	5	6
消防	3	6	8	4	10	5	17

消防士の危険度は高いですか？

消防士は非常に危険な職業です。火災現場での作業はもちろん、救助活動中にも多くのリスクが伴います。しかし、適切な訓練と装備により、安全を確保しながら災害等に対応しています。

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消防士はなぜ24時間勤務なのでしょうか？

災害や救急要請はいつ発生するかわかりません。常に準備を整え、いつでも出動できる状態を保つために24時間勤務を行なっています。

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消防士になるには何が必要ですか？（消防士になるために必要なこと）

消防士になるためには、筆記試験に合格するための知識、体力試験に合格するための筋力、面接試験に合格するための人間性の魅力が必要です。この中でも、第一関門である筆記試験に受からなければ先に進めません。まずは消防士採用試験である前に、あくまでも公務員試験である筆記試験に合格できる知識が必要です。

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消防士にとって一番大切なことは何ですか？

消防士にとって最も大切なことは、人命救助（人々の命を守ること）です。火災や災害の現場で迅速に対応し、危険から人々を救う使命感が彼らを駆り立てています。人命救助任務を迅速・確実に行うためには、チームワークや冷静な判断力も欠かせません。

消防士はどんな性格の人が向いていますか？

消防士に向いている性格は、責任感、冷静さ、協調性、忍耐力などが挙げられます。危機的な状況でも冷静に判断し、仲間と連携して行動できる人が求められます。

消防士にとってつらいことは何ですか？

消防士にとってつらいことは、現場活動に伴う身体的な負担、悲惨な現場に出くわす精神的な負担です。特に、自分が死に直面するような経験や、自分の子供と同じぐらいの歳の子供の死などは、相当な精神的負担が発生します。

誰でも消防士になれる？

誰でも消防士になれるわけではありません、筆記試験、体力試験、面接試験と多くの試験を通過する必要があります。しかし、高校卒業以上の学歴があり、年齢制限におさまっていれば、誰でも挑戦することができます。

まとめ

消防士は、私たちの生活を守るために欠かせない存在です。この記事を通じて、消防士という職業の重要性や魅力、そしてその厳しさについて理解を深めていただければ幸いです。消防士を目指す方々にとって、このQ&Aが一助となることを願っています。