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消防士の世界は体育会系の中でも野球部の世界観|バスケ部は慣れるまできつい

人間関係

こんにちは、TEAM WEBRIDです。今回の記事は、消防士の世界を部活の世界に例えてレポートしたいと思います。体を動かすことを必要とされる消防士です。体育会系のノリだということは、想像できますよね。ただ、体育会系のノリだと一言でいっても、その体育会系のノリの世界観はスポーツによってさまざまです。

今回も、現役消防士の人たちや消防職員OBへの取材をもとにレポートします。この記事を読むことで、これから消防士になりたい人は、消防士になった後の気持ち構えが整うことでしょう。

消防士の世界は体育会系の中でも野球部

消防士の世界は、体育会系の中でも、間違いなく野球部のノリです。このことは、次の二つの要因が考えられます。

  • 階級制度の縦社会は野球部の先輩後輩の縦社会に近いものがある
  • 野球以外のスポーツがメジャーではない時代から消防の文化は存在する

それぞれ解説します。

階級制度の縦社会は野球部の先輩後輩の縦社会に近いものがある

野球部と言えば、先輩後輩の上下関係に厳しいことで有名です。中学1年生になり、部活動を始めると、中学3年生の先輩は神様よりも偉い存在として君臨します。この時の衝撃はさぞかし大きいでしょう。しかし、自分たちが中学3年生になると、逆に神様のように偉い存在になります。そして高校1年生になると、また下っ端に逆戻り。また3年生になると神様になります。

これらの経験は、縦社会の序列という文化を心と体に刻みます。実は、これはまさしく消防士の世界にそっくりなのです。規律を保つためには、上下関係を明確にする必要があります。現場活動においては、命令系統がはっきりしていないと、誰がだれの指示で動くのか、あの人とあの人が違うことを言っているけど、どちらの指示に従うべきかといった判断がつきません。そのため、消防士の世界の先輩や上司というのは、一般の会社でいうフランクな関係の先輩や上司とは違い、野球部の先輩後輩のような関係になります。

ということは、野球部上がりの人にとっては、消防士の新人になるということは、今までの野球人生の1年生と同じ状態なので、違和感がないわけです。神様のしもべとなった状態の下っ端は、どのようにふるまえばよいのかを経験的に理解しているということです。

先輩がタバコを吸い始めると、スッと灰皿をそばに持ってくることができるわけです。先輩が椅子に座らずに立っている場合は、椅子が空いていても椅子に座らず立っているわけです。こういった上下関係に厳しい付き合いができる野球部上がりは、消防士の世界の上下関係に自然になじみます。

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野球以外のスポーツがメジャーではない時代から消防の文化は存在する

消防士の世界は、消防組織法が成立された昭和39年から今の制度になっているものの、昭和39年より前からもちろん存在します。昔の消防は、荒くれ者が多い男の職場でした。荒くれ者でも、昔から精通しているスポーツと言えば、野球です。

現代では、男の子の部活と言えば、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールといった順に競技人口が多いと言えるでしょう。今でこそ、サッカーやバスケットボールはメジャーなスポーツとなっていますが、野球に比べればまだまだ後発のスポーツです。つまり、昔へさかのぼればさかのぼるほど、野球をやっていた人の割合は増えていきます。現代の消防本部の人間付き合いの文化を築いてきた人たちは野球に精通している割合が高いということ。

その証拠に、消防本部単位で野球チームを持っているという消防本部は非常に多く存在します。消防本部名での野球チームがない場合は、その消防本部を運営する市町村の野球チームに在籍するパターンが多いものです。〇〇市役所チームと名前がついているものの、選手のほとんどは〇〇市消防局の職員だなんてことはざらにあります。このように、野球部上がりの職員が多かったことも、消防士の世界の上下関係が、野球部のノリに近いものであるということの裏付けになります。

消防士を知りたい

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バスケ部は消防士の世界で最初は苦労する

消防士の世界で最初に苦労したり、先輩から目をつけられたりするのは、やはりバスケットボール部のような、先輩後輩の上下関係がフランクな付き合いの部活動です。バスケッボール部は、野球部に比べて、先輩後輩の垣根が低いものです。同じコートに立っているだけで、先輩が点を決めれば、先輩であろうが手を差し出してタッチ。時にはジャンプしてぶつかるような動作で、先輩の”ナイス”プレーを賞賛することもあります。野球部では考えられません。

少し大げさですが、日本の武士道文化アメリカの文化の違いといっても過言ではないかも。中学、高校、または大学と、ゆるい上下関係で生活してきたバスケットボール部員にとっては、新人消防士の立ち振る舞いには、大きな違和感があるでしょう。違和感に気づけばよいものの、違和感に気づかず、今までどおりの接し方をしていると、目をつけられてしまうかもしれません。

消防士に学びたい

消防士の世界は体育会系の中でも野球部の世界観|バスケ部は慣れるまできついのまとめ

今回は、消防士の上下関係の世界に近い部活遠い部活についてレポートしました。まとめると、次のとおり。

  • 消防士の世界の上下関係は野球部の上下関係に近い
  • 野球部の上下関係に慣れていると消防士の世界でも過ごしやすい
  • 消防士の世界の上下関係と遠いのはバスケットボール部
  • バスケットボール部上がりの新人消防士は上下関係の違和感に気をつけて

新人消防士ができる先輩への気遣いについては、こちらの記事でも詳しくレポートしています。先輩に目をつけられるかもしれない心配を抱えている方は、一度覗いてみてください。

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