【消防士に学ぶ】消防士の服装の色の違いってなに?(紺色・白色・黒色・オレンジ色・水色)

総務業務

こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回の記事のテーマは消防士の服装の色について。

消防署で見かける消防士の服装、紺色やオレンジ色などを見かけますが、他にも3色あります。
服装の違いで、業務内容の違いが見分けられるでしょうか?

今回も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに説明します。
この記事を読むことで、消防士の服装の色の違いが理解できます。

それでは、レポートします。

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消防士の服装を色で大きく分けると5種類

消防士の服装を、色で大きく分けるとすると、5種類のタイプに分けることができます。

  • 紺色
  • 白色
  • オレンジ色
  • 黒色
  • 水色

この5色です。
それぞれ説明します。

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消防士の服装の色【紺色】は消防隊の色

消防士の服装でもっとも一般的な服装になるのが、紺色の活動服です。
紺色の活動服を着ているのは、主に火災に出動する消防隊です。
どんな消防士も、スタートは消防署に勤める消防士です。
つまり、消防士は全員この紺色の活動服に袖を通したことがあるということになります。

火災現場の映像などで、防火服を着た消防士は、防火服の中にはこの紺色の活動服を着ていることがほとんどです。
中には、白色やオレンジ色の服の消防士もいますが、次以降の項目で説明します。

消防本部の違いによって、消防隊と言ったり、消防係と言ったりという違いはあるものの、どこの消防本部でも一般的な消防隊員を指しています。

ただ、一部例外もあります。

消防本部の規模が小さくなればなるほど、兼務制といって、複数の隊の隊員を兼ねていることがほとんどです。
わかりやすく言うと、一人の消防士が、消防隊と救急隊を兼務しているということです。
つまり、消防署に勤務している間に、火災指令が入れば火災出動するし、救急指令が入ると救急出動もします。
消防隊と救急隊を兼ねているから兼務制です。

この場合、紺色の活動服を着ていても、救急出動が入ると、紺色の活動服の上に感染防止衣などの感染対策を行って出動します。
何が言いたいかというと、紺色の活動服の消防士でも、兼務制の消防本部では、火災以外の事案にも紺色の服装のまま出動することがあるよということです。

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消防士の服装の色【白色】は救急隊の色

紺色の次は、白色の消防士の服装について説明します。
白色といえば、救急車の色や、病院のドクターの白衣、看護師の制服などから連想できるように、消防士の世界でも、救急隊の隊員が着る服装とされています。

白色というのは、清潔感を連想させるカラーですよね。
ただ、消防の場合、全身が白色というわけではなく、ズボンはねずみ色が採用されています。
雨の交通事後現場などでは、道路上に膝をつくこともあります、白色のズボンだと汚れが目立ってしまいます。
清潔エリアで勤務しているドクターや看護師とは、雰囲気が違います。

救急車を呼んだことのある人、乗ったことのある人からすると、救急隊は白色というより、ねずみ色のイメージの方が強いかもしれません。
なぜかというと、救急隊は、白色の救急服のまま現場出動はしません。

救急服の上には、感染防止衣を着用して出動しています。
この感染防止衣は、消防本部によってデザインは様々ですが、青色がかっていたり、反射材が貼ってあったり、血液や嘔吐物などの水分を弾くような素材が使われていたりと、多くの加工がされています。
そのため、救急隊の外見で目に入る部分といえば、ズボンのねずみ色が大部分を占めています。
これらのことから、実際に救急車を呼んだり、乗ったりしたことある人にとっては、救急隊をねずみ色とイメージしている人も多いはず。

救急服の最近の傾向といえば、より活動服に近い構造に変わってきています。
昔ながらの救急服は、いかにも紳士服といった感じで、現代の救急隊の活動に見合っていません。
さらには、先ほどの紺色の活動服と同様に、兼務制の消防本部では、救急服の上に防火衣を着て現場出動するということもザラにあります。

このようなことを背景に、救急服の構造を活動服に近いものに変更している消防本部が増えています。
ちなみに、活動服寄りの救急服は、ねずみ色や紺色の配色が多くなっており、どんどん白い部分は減っています。
汚れがつきものの消防隊員に、そもそも汚れが落ちにくい白色の配色は適切とは言えませんね。

消防士の服装の色【オレンジ色】は救助隊の色

3つ目の服装は、消防と言えばこのイメージといっても過言ではない、オレンジ色。
救助隊の色です。
いわゆるレスキュー隊です。

動きやすい構造となっており、救助現場や火災現場においてアグレッシブな活動が求められます。
交通事故現場においては、鋭利な突起物に接触する可能性も高いことから、救助服の生地は非常に丈夫な素材で作られています。

丈夫な分、動きにくくては意味がありません。
救助服を着た状態で、ロープの結索を行ったり、梯子車を操作したり、救助資機材を取り扱うわけです。
繊細な動作も可能なように、動きやすさも重要視されています。

救助隊と一言で言っても、実は消防本部の規模によって、救助隊の種類が分かれています。
救助隊の違いについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事で確認ください。

救助隊の専門性が高くなるにつれて、救助服のデザインは複雑になっていく傾向があります。
一般的な救助隊は、オレンジ一色というのがスタンダード。
高度救助隊、特別高度救助隊となるにつれ、生地に紺色の部分が増えたり、ベルトの色が変わったりと、特徴を設けています。
このようなデザインは、それぞれの消防本部まかせになっていますので、よく見ると消防本部ごとで多くの違いが見つかります。

防士の服装の色【黒色】は制服の色

消防士の服装の4つ目は、黒色の制服です。
黒色といっても、真っ黒ではなく、紺色寄りの黒色です。
一般の方には、なじみがない服装でしょう。
むしろ、警察官と勘違いするかもしれません。

警察官の方が、制服姿は一般的ですよね、テレビドラマでも目にするし、自動車運転免許の更新に警察署を訪れても目にします。
交番の前に立っていたりもします。

しかし、消防士の制服姿となるとなかなか目にしませんね。
テレビドラマでも消防ドラマはほとんど見かけませんし、一般市民が消防署に出向く用事はほとんどありません。
消防署や出張所の前に、消防士の人が立っていることもありません。

なかなか見かけはしないものの、現場に行かない消防士、つまり毎日勤務の消防士の勤務服は制服です。

消防士の勤務体制(交代勤務・毎日勤務)については、こちらの記事で詳しく説明しています。

制服を着ている消防士、つまり毎日勤務の消防士は、予防業務や総務業務に従事しています。
机とパソコンに向かってのデスクワークです。
一般市民がイメージする消防士とは打って変わって、普通のサラリーマンのような事務仕事をしています。

ただ、消防署からずっと出ずにデスクワークだけというわけでもありません。
火災予防業務が担当の消防士は、制服姿で病院や店舗を訪れ、消防法違反がないか調べる立ち入り調査を実施します。
SNSの普及により、制服姿の消防士が予防査察を行っている姿などをSNSで見かける機会も増えてきました。
また、新築物件の検査などにも制服で出向します。
ただ、建築途中に訪れる中間検査など、服が汚れる可能性がある検査などの場合は、紺色の活動服に着替えて出向することもあります。

現場に行く消防士よりも、予防や総務に従事する消防士の方が出世に近いコースなので、制服を着ている消防士の方が、階級の高い人も多くなります。
消防士の階級については、こちらの記事で詳しく説明しています。

消防士の服装の色【水色】は盛夏服(夏用の制服)の色

最後、5つ目の水色は、消防士の夏の制服の色です。
厳密に言えば、ズボンは冬の制服同様、紺に近い黒色ですが、上着については半袖となり、生地も涼しげな水色の生地が採用されています。

しかし、大きな問題が。
盛夏服と呼ばれる、消防士の夏の制服ですが、冬の制服以上に知名度が低く、街中では警察官と間違われやすい。
特に小学校などへの訪問時には、小学生から

「警察の人だー、何をしているの?」

と間違いなく話しかけられます。
冬の制服同様、夏の制服姿も警察官の方がメジャーですから仕方ないですね。

【消防士に学ぶ】消防士の服装の色の違いってなに?(紺色・白色・黒色・オレンジ色・水色)のまとめ

消防士の服装の色の違いについて説明しました。
まとめると次のとおり。

  • 紺色は一般的な消防士である消防隊の活動服の色
  • 白色は救急隊が着る服装だけどねずみ色が増えてきている
  • オレンジ色は救助隊のレスキューカラー
  • 黒色は警察官と間違われやすい制服の色
  • 水色は夏用の制服である盛夏服の色

確かに消防士より警察官の方が見かける頻度が圧倒的に多いので、消防士の制服姿が見慣れないのは当然ですね。

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