こんにちは、TEAM WEBRIDです。
女性消防士の活躍については以前こちらの記事でレポートしています。
今回は、女性消防士を取り巻く環境について2021年の最新情報をレポートします。
前回とはまた違った切口でレポートしてみます。
今回も現役消防士や消防職員OBへの取材をもとにレポートします。
この記事を読むことで、女性消防士に対する理解がさらに深まるはずです。
【2021最新】女性消防士を取り巻く環境①女性消防士の採用状況はどう変化した?
全国の726消防本部中、572消防本部で5,021人の女性消防士が活躍しています。
(基準日令和2年4月1日)
採用者に占める女性の割合は、平成26年度の3.5%から7.1%と倍増しています。
しかし、全消防士に占める、女性消防士の割合は3%。
97%が男性です。
全国の消防本部が一丸となって、令和8年度までに女性消防士の割合を、現在の3%から5%まで引き上げようと頑張っていますが、毎年0.1~0.2ポイントの増加にとどまっています。
今以上に女性消防士を増やす努力が必要ということです。
今までの女性消防士を取り巻く経緯を把握していない人は、はじめに紹介したこちらの記事を先に読んだ方がわかりやすいと思います。
【2021最新】女性消防士を取り巻く環境②女性消防士増員の数値目標はどうなった?
女性消防士の数値目標を設定済みの消防本部は全国726本部中、720本部の99.2%です。
未設定の消防本部は6本部の0.8%。
これだけ世の中で女性の活躍がうたわれているのに、いまだに女性の活躍に理解のない消防本部が6本部もあるのはなぜでしょうか。
その6本部は次の6本部。
理由が知りたいですね。
関係者の方おられましたらコメントください。
なお、女性消防士の増員目標を未設定の消防本部については、総務省消防庁が早く設定するように通知している状況です。
また、既に目標設定済みの消防本部についても、次のとおり数値目標の再設定を積極的に検討するように、総務省消防庁から次のような通知が出ています。
全726消防本部の中には、すでに数値目標の5%を超えている本部もあります。
5%を超えたから終わりというわけではなく、さらに増やそうという総務省消防庁の意思が伝わる内容です。
ちなみに、女性の採用者増加に向けて全国の消防本部が取り組んだ活動は次のようなものがあります。
全国726消防本部の取り組み状況は次の表のとおり、まだまだ取り組む余地がたくさんありますね。
いくらかは、消防本部によって女性消防士の採用に温度差があるかもしれません。
【2021最新】女性消防士を取り巻く環境③女性消防士専用施設の整備状況は?
各消防本部において、次に示す表のように女性専用施設の数は増加しています。
女性消防士の活躍の場を広げるためには、今後も
などにおいて、女性専用施設を積極的に増やすことが大切。
女性専用施設とは、具体的には
などの施設です。
なお、消防署などに女性専用施設を整備する経費については、平成28年度から特別交付税措置を講じています。
このことも、各消防本部で女性専用施設が増えている理由のひとつです。
【2021最新情報】女性消防士を取り巻く環境【消防士採用情報】まとめ
女性消防士を取り巻く環境について2021年最新情報をレポートしました。
まとめると次のとおり。
現在の増加傾向だと、総務省消防庁が目標に掲げている令和8年の全消防吏員に占める女性の割合5%のハードルは超えそうにありません。
なにか起爆剤が必要です。
女性消防士の認知度、人気度をあげるため、ドラマ化やドキュメンタリー映像化などマスメディアの注目度をぜひあげてもらいたいですね。
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