こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回のテーマは、消防団員の訓練教育について。
消防士になったら、6か月間の新人研修を消防学校で受けることは有名だけど、消防団員も消防学校で教育を受けるのでしょうか?
実は、消防学校では、消防士だけでなく、ボランティアファイターである消防団員も教育を受けます!
今回の記事も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに解説します。
この記事を読むことで、消防団員が消防学校でどのような教育を受けることができるのかが理解できます。
それでは、レポートします。
消防学校で消防団員はどんな教育を受けるのか?
消防学校は、学校と名前がついているものの、消防士や消防団員向けの研修所のことです。
消防団員も消防学校で教育を受けると聞くと、意外だなという印象を受ける人が多いと思います。
消防団員向けの研修は、次の3つの種別に分かれて実施されています。
専科教育と幹部教育は、さらに細分化されて教育が実施されます。
それぞれの教育の到達目標や研修内容を説明します。
消防学校での消防団員教育【基礎教育】
基礎教育というだけあって、消防士の初任科のようなもの。
消防団員として必要な基本を身につける教育です。
基本というだけあって、非常に多くの項目があります。
具体的には次のような内容です。
非常に多くの項目が並びます。
確かに消防団員として知っておくべき基本的なことが列挙されています。
しかし、一点注意が。
消防団員の数というのは、消防士に比べ、圧倒的に多いものです。
例えば、消防士の数が1,000名ほどの規模の消防本部になると、消防団員の数は5,000名ほどになることも。
何が言いたいかというと、消防本部のキャパに限界があり、新人消防団員全員が消防学校で教育を受けることができるわけではないということ。
このあたりは、消防学校の運営スタイルによっても変わってきます。
\消防学校の運営スタイルについて詳しくはこちらの記事/
消防団員になると必ず消防学校に行くというわけではないので誤解のないように。
消防学校での消防団員教育【専科教育】
基本教育の次に行うのは、専科教育です。
読んで字のごとく、専門的な知識を身につけるための教育です。
専科教育には次のような種類があります。
それぞれ説明します。
消防学校の消防団員教育【専科教育①警防科】
専科教育の1つ目は、警防科です。
「警防」という表現は、消防士の中ではよく使われるキーワードです。
明確な定義は見当たらないものの、次のような表現が消防士の採用案内に存在します。
消防士の仕事:火災の警戒及び防ぎょ
このことから、「警防」というのは、「警戒及び防ぎょ」の短縮語だと理解できます。
つまり、消防団の専科教育である警防科とは、火災の警戒及び防ぎょに特化した訓練教育だということです。
この意味を裏付けるかのように、専科教育の警防科の訓練内容は、次のとおり火災の警戒及び防ぎょに特化した内容となっています。
消防学校の消防団員教育【専科教育②機関科】
専科教育の2つ目は、機関科です。
消防士の世界では、
このような役目の人を「機関員」と表現します。
この機関科とはまさしく、この機関員を養成するための訓練です。
そのため、訓練内容も警防科とは違い、道路交通法やポンプ運用など、機関員としての業務に特化した内容となっています。
消防学校での消防団員教育【幹部教育】
次に紹介するのは、幹部教育について。
名前のとおり、一定の階級に達することで入校することができるようになる教育課程です。
消防団の規模により、どの階級から幹部科に入校するかは異なります。
政令市のように大きな消防団から、市町村消防団のように小さな消防団まで、一言で消防団といっても大きさはさまざま。
幹部の扱いが異なってきて当然です。
それぞれの教育内容は次のとおりです。
初級幹部科
指揮幹部科(現場指揮課程)
指揮幹部科(分団指揮課程)
消防団員も消防学校で研修を受けるの?受けます!のまとめ
消防団員の消防学校教育についてレポートしました。
まとめると、次のとおり。
消防学校と聞くと、消防士のためだけの学校だと思われがちですが、消防団員に向けての教育もしっかり用意されていることがわかりました。
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