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【消防士を知りたい】消防車が火災出動中に火事を発見!どうするの!?

警防業務

こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回のテーマは、火災出動で緊急走行中の消防車が、別の火災を偶然見つけてしまったときの消防車の対応について。
向かっている火災現場をほったらかしにして、偶然通りかかってしまった火災現場で消火活動をするのでしょうか?

今回の記事も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに解説します。
この記事を読むことで、レアな場面に遭遇した消防士たちの思考が理解できます。

それではレポートします。

【消防車が火災出動中に火事を発見!】原則は先に指令を受けた火災へ向かう

火災出動中に火災を発見した場合、原則はどこの消防本部でも、はじめに指令を受けた火災現場を目指します。
理由は明確です。
不公平をなくすため。
いくら近くを通ることになるからといって、先に火災の通報を受けたのは、はじめに指令を受けた火災です。
通報と対応の順番を入れ替えてしまうと、後日、被災者から責任を責められたときに説明ができません。
そのため、原則ははじめに指令を受けた火災現場へ向かいます。

【消防車が火災出動中に火事を発見!】はじめに指令を受けた火災へ向かう車内で起きること

はじめに指令を受けた火災現場へ向かうものの、その車内ではとある行動が。
その行動とは、消防本部への無線連絡です。
具体的には、消防指令センターへ無線で火発見の内容を伝えるわけです。
つまり、後から見つけた火災には別の消防車に出動指令がかかるということ。

確かにこの方がスムーズです。
なぜなら、1軒の建物火災であれば、ほんの一例ですが、次のような組み合わせで消防車が出動します。

  • 消防タンク自動車1台
  • 消防ポンプ自動車2台
  • 救助工作車1台
  • 救急車1台

これに、建物の階数が高ければはしご車が追加で出動したり、工場火災であれば化学車が出動したりします。
組み合わせはなかなか複雑になってきます。

このような状況で、偶然火災を見つけてしまった消防車がポーンと別の現場に向かうようなことにあれば、消防指令センターは大変です。

はじめに火災出動指令を出した現場に追加で出動する消防車の選定、後から発見した火災現場へ出動する消防車両の再選定など業務が複雑になります。

さらに、この出動車両の選定問題については別の要因が影響します。
それは、消防本部によって異なる出動体制の違いです。
次の項目で説明します。

【消防車が火災出動中に火事を発見!】出動現場の再選定は出動体制の違いが大きく影響する

出動現場の再選定に影響する出動体制というのは、大きく分けて次の2つ。

  • 管轄体制
  • 直近体制

この2つの違いを先にそれぞれ説明します。

出動現場の再選定に大きく影響する出動体制①管轄体制

管轄体制とは、管轄を優先した出動体制のこと。
消防署を5つ抱える消防本部では、1つの消防本部の中で、消防署の管轄、つまり分担するエリアが5つに分かれています。
具体的にはこう。
ABCDEの5つの消防署があったとします。

Cの消防署の管轄内で火災が起きました。
すると、Cの消防署にある消防車両だけで火災に対応するわけです。
シンプルですね。
ABDEの消防署の消防士は、Cの消防署の管轄で起きた火災だとわかると、すぐに出動しないという判断ができます。
火災の規模が大きくなり、第2出動がかかれば話は別。
応援に出動することがあるので、火災の規模に注視します。

このように、基本的には管轄内の火災は管轄の消防署だけで担当しようというのが管轄体制。
火災鎮火後の火災調査なども、1つの消防署だけでの活動になるのでスムーズにことが運びます。

出動現場の再選定に大きく影響する出動体制②直近体制

管轄体制とまったく違う出動体制が、直近体制という出動体制です。
読んだままのイメージ、まさしく直近、つまり近くにいる車両、火災現場までの距離を優先して出動指令がかかるわけです。

さっきの例と比べてみましょう。
C消防署の管轄内で建物火災が起きたとします。
C消防署の管轄内だけど、管轄エリアの端っこで、1キロ先はB消防署の管轄です。
このような場合、どうなるかというと、C消防署だけでなく、B消防署からも消防車が第1出動の段階で出動します。

これが大きな違い。

同一の消防本部の管轄エリア内であれば、消防署の管轄エリアを考慮せず、近い車両から順番に出動指令がかかります。
直近体制となると、コンピューター制御により出動車両が選定されます。
人間が判断するとなると、地図の上に、今どの車両がどこにいて、どのような状態か(出動できる状態か出動できない状態か)を把握し、どの車両が火災現場に近いのかという車両選定が必要になってきます。
パッと聞いただけでも、相当な時間と労力がかかりそうです。

1分1秒を争う火災です、そんな暇はありません。

そのため、直近体制をとる消防本部は、消防指令センターの自動出動システムによって、出動車両の選定が行われています。

【消防士を知りたい】消防車が火災出動中に火事を発見!どうするの!?のまとめ

火災現場へ出動中の消防車が、偶然に別の火災を発見してしまったときの対応についてレポートしました。
まとめると次のとおり。

  • 原則ははじめに指令を受けた火災現場へ向かう
  • 火災発見の内容は無線で消防指令センターへ連絡する
  • 後から見つけた火災には別の消防車が出動する
  • 消防車が急に目的の現場を変更するとややこしいことになる
  • 急な目的地の変更は出動体制によって余計ややこしくなる
  • 出動体制は大きく分けて2種類
  • 管轄体制は管轄エリア内の消防署が優先的に出動する
  • 直近体制は同一消防本部エリア内では管轄エリアの概念はなく近くにいる消防車から優先的に出動する

近くを通りかかった火災から先に対応にあたった方が、効率が良さそうな気がしました。
しかし、消防車1台で火災に対応することはできません。
複数の消防車がチームとなって火災に対応することを考えれば、勝手な行動は逆に非効率だなと思える内容でした。

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