【消防士が解説】警察との違いを6つの視点で比較

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今回の記事では、同じ公安系の公務員であるものの、似て非なる消防と警察の違いについてレポートします。

公安系の公務員を目指していれば、消防と警察の両方を受験する人も多いと思われます。

どうしてもというこだわりがない場合、両者の採用試験に合格した人は、未来の選択に相当悩むはずです。

今回の記事も、現役消防士の方や消防職員OBの方々からの調査結果をもとにレポートします。

また、一部の情報は、現役警察官、元警察官からの情報も含んでいます。

この記事を読むことで、普段はなかなか耳にしない消防と警察の違いがわかり、就職先を選択する助けになるでしょう。

\消防士採用試験について詳しく知りたい方はこちらの記事/

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消防と警察の違いその①:管轄地域の違い

消防は、市町村が運営しているので管轄の市町村の外へ異動になることはありません。

例えば、兵庫県の神戸市消防局に勤務している消防士は、兵庫県の県北の田舎町にある消防署へ異動することはありません。

なぜなら、神戸市消防局の職員になるということは、神戸市の職員になるということです。

神戸市の職員は、神戸市ではない市町村に勤めることはありません。

警察は、県単位で組織されています。

兵庫県警の職員になるということは、兵庫県の職員になるようなイメージです。

ということは、兵庫県の中ならどこでも異動します。

逆に、兵庫県以外の県へ異動することはありません。

兵庫県の中を異動するということは、神戸警察署に勤めていた人が、ひとたび異動がかかれば、県北の田舎町の警察署に勤めるということです。

みなさん、どう考えますか?

例えば住居。

1つの市町村内なら距離がしれています。

端から端の消防署に異動になったところで、引っ越しまでする必要はないはずです。

神戸のおしゃれな街並みに家を構えていれば、どこに異動になろうが神戸市内の異動しかないため通勤可能です。

結婚して子供ができても、単身赴任などする必要もありません。

これが県単位となるとそうはいきません。

神戸市のおしゃれな街並みに家を構えていたものの、県北の田舎町の警察署に異動になったらどうしますか?

  • 引っ越す
  • 電車で数時間かけて通勤する
  • 車で数時間かけて通勤する
  • 家族がいれば単身赴任

この異動ストレスがあるかないかは、消防士と警察官の大きな違いです。

個人の価値観によってはストレスと感じない人もいます。

例えば

  • 同じ市町村内にずっととどまるのは嫌だ
  • 運転が好きで長距離運転は苦ではない
  • 家族は持たないし、ずっと賃貸で満足
  • 色々な土地に住みたい

といった考えの人は、警察のほうが向いているかもしれません。

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消防と警察の違いその②:好感度の違い

消防と警察の好感度は、大きな差があります。

消防のほうが圧倒的に好感度が高くなっています。

一番大きな理由としては、呼ばれてくるか呼ばずに来るかということです。

わかりにくいので噛み砕いて説明します。

警察より消防の方が高感度な理由:消防が呼ばれてくる

消防が現場に出動し、一般市民と触れ合うタイミング。

それは、119番通報を受けた出動先、つまり火災現場や救急現場です。

そこにいる一般市民は、何かに困っていて、消防士を待っています。

しかも、早く来てほしいと思いながら。

つまり、待っている場所に消防士が現れるということは、来てもらってうれしいということです。

警察より消防の方が高感度な理由:警察は呼んでもないのに来る

警察が現場に出動し、一般市民と触れ合うタイミング。

それは、スピード違反の取り締まり等の交通違反現場、法律違反や迷惑行為、またはケンカの現場などです。

そこにいる一般市民は、警察に来てほしくありません。

なぜなら、

  • 運転免許証の減点をされる
  • 逮捕される
  • 指導される
  • 怒られる

などといった、自分に不都合なことが起こるからです。

つまり、待ってもない場所に警察官が現れるということは、来てもらってうれしくないということです。

イメージが好感度を左右するものの逆の場合もあるので例外を見てみよう

この、呼ばれてくるか、呼ばれずに来るかの違いで、消防と警察の好感度が大きく変わっています。

例外もあります。

消防が呼ばずに来る

消防も、119番で呼ばれて出動する以外にも、「査察」という立ち入り調査を行っています。

この立ち入り調査では、建物や、危険物施設が消防法に違反していないかの確認を行います。

その際、消防法違反があった場合は、消防法に適合するように改善指示を行います。

たいていの場合は、消防法に適合するためにはお金がかかります。

消防設備の設置や改修、危険物施設の改修など。

つまり、警察官に罰金を取られるのと同じような意味合いをもっています。

ということは、消防に対して一般市民が悪いイメージを持つことになります。

警察が呼ばれてくる

警察も、消防同様に、困っている人を助ける業務を行っています。

みなまで説明しなくても、みなさんご存じのとおりです。

犯罪に巻き込まれたり、災害で被災すると、困って警察官に助けを求めます。

待っている場所に警察官が現れるということは、来てもらってうれしいということです。

消防と同じく、良いイメージを持つことになります。

消防も警察も悪いイメージはあるもののどうしてイメージに差が出るのか

消防も警察も、呼ばれて来る、呼ばずに来る機会があるのに、どうして消防のほうが好感度が高いのでしょうか。

それは頻度の違いが原因です。

消防は

呼ばれてくる頻度(良いイメージ)>>>>>呼ばずに来る頻度(悪いイメージ)

警察は

呼ばずに来る頻度(悪いイメージ)>>>>>呼ばれて来る頻度(良いイメージ)

ですよね。

消防も警察も、一般市民が喜ぶ仕事、嫌がる仕事の両者を業務としているものの、市民と接触するケースの頻度が違いすぎるために好感度の違いが生まれています。

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消防と警察の違いその③:家族の理解にも違いがある

就職には、家族の理解も多少は影響します。

親や親族の世代によって、消防と警察のイメージは違ってきます。

おじいちゃんおばあちゃん世代

圧倒的に消防を嫌がります

なぜなら、同年代の知り合いで消防士になるような人に荒くれ者が多かったからです。

おじいちゃんおばあちゃんの世代では、民間と公務員の給料差が倍以上ありました。

まともな人は、みんな民間へ就職する時代でした。

まともな人で、消防士になる人たちはこんな人たちでした。

  • 人から感謝されるような仕事がしたい
  • 地元を守りたい
  • 地元のために働きたい
  • 土地や資産があるから働かなくてもよいが無職なのは世間体的にちょっと良くない
  • 農家収入に給与を追加したい

このような人たち以外は、荒くれ者です。

民間に就職できないから仕方なく消防士になっていた人たちです。

消防士になりたくてもなれない人たちであふれている、今の時代とは価値観がまったく違いますね。

消防本部としても、採用をしないと職員数が足りなくなるので、そんな荒くれ者でもしかたなく採用していたようです。

採用試験とは名ばかりで、名前さえ記載すれば合格していたとのうわさもあります。

親世代

消防を好みます

おじいちゃんおばあちゃん世代に比べ、荒くれ者が多かった時代を知りません。

それよりも前段で述べたように、警察に対しての悪いイメージが大きいのが特徴です。

また、警察官というのは人から恨みをかいやすい職業です。

もちろん警察は感謝されることも多い職業ではありますが、恨まれることの方が圧倒的に多くなります。

このあたりも、大事な我が子が就く職業としては警察を嫌い、消防を好む原因です。

消防と警察の違いその④:消防学校と警察学校の大きな違い

それぞれ、一人前とまではいかないものの、最低限の基礎を身につける訓練機関となっています。

訓練をするということは、現場に出てから起こりうるストレスを経験し、そのストレスへの耐性をつけるということになります。

消防士と警察官では、現場に出て起こりうる主たるストレスが圧倒的に違います。

そのストレスとは

  • 消防士 ⇒ 肉体的ストレス
  • 警察官 ⇒ 精神的ストレス

です。

消防学校と警察学校の違い:肉体的ストレス

消防士の現場活動では、体力勝負が必要な場面が大きいため、消防学校においても徹底的に肉体を限界まで追い込みます。

自分の体力の限界を知るためです。

なぜ、限界を知る必要があるでしょうか。

それは、火災現場において自分の限界を超えてしまうと、仲間の隊員や要救助者などに悪影響が出るからです。

訓練において脱水症状を経験すれば、脱水症状になる前の体の異変が把握できます。

この異変を知っていれば、火災現場においても早め早めの対策が可能となります。

そのため、消防学校においては肉体的に限界が見えるように、限界まで追い込む訓練を徹底的に行います。

消防学校と警察学校の違い:精神的ストレス

警察官は、人間とのやり取りが非常に多い職業です。

恨みをかうことが多いため、クレーム対応は日常茶飯事です。

クレームを減らすためには、自分たちが正しい行動をするしかありません。

クレーム対応や、正しい行いをするために必要なものとは何でしょう。

それは、精神的な強さです。

そのため、警察学校では精神的ストレスを徹底的に与え、ストレス耐性を高めることに重点を置いています。

消防学校と警察学校の違い:怒られ方の違い

わかりやすい事例を紹介します。

座学の授業で、一瞬の居眠りを教官に見破られたとします。

その際のペナルティ(罰)の違いが顕著です。

  • 消防学校 ⇒ 腕立て伏せ〇〇回
  • 警察学校 ⇒ 反省文〇枚提出

といった具合です。

この違いが、座学や実技訓練の中身すべてに反映されています。

現場で必要とされることが違うため、訓練で重視されることが違うのは、誰もが納得できるものとなっています。

\消防学校について詳しく知りたい方はこちらの記事/

消防と警察の違いその⑤:両者間の転職者

消防と警察官、両方を経験している人、実は一定数います。

警察を辞めて消防に行く人

次のような人が、警察を辞めて消防に行くようです。

元警察官
元警察官

もともと、消防士になることが第一希望だったものの、採用試験に不合格。

滑り止めに受けていた警察には合格。

警察官になったものの、やはり消防士になることが諦めきれず、警察官の仕事をしながら消防士採用試験を受けて合格した。

リサーチの結果、思っていた以上に、警察官を辞めて消防士になった人、つまり、元警察官の消防士という存在が確認できました。

消防を辞めて警察に行く人

リサーチの結果、消防を辞めて警察官になった人、つまり、元消防士の警察官は存在が確認できませんでした。

このあたりも、人気の差が顕著に表れた結果であるとTEAM WEBRIDのメンバーみんなが納得できる内容でした。

消防と警察の違いその⑥:守るべき相手

消防士と警察官、両者とも、一般市民に安全安心を与える仕事だということに変わりはありません。

一般市民に安全安心を与えるために、一般市民の安全安心を脅かす対象から守っています。

具体的に何から守っているのでしょう?

消防士と警察官では大きな違いはあります。

  • 消防士 ⇒ 災害から一般市民を守る
  • 警察官 ⇒ 犯罪から一般市民を守る

犯罪は、人が法を犯すことで犯罪になります。

つまり、警察官は、人から人を守っているわけですね。

一生涯かけてまっとうする仕事として、災害から人を守るのか、人から人を守るのか、消防と警察で就職を悩んでいる人は、こういった視点から判断するのも一つの価値観だと思われます。

【消防士が解説】警察との違いを6つの視点で比較のまとめ

消防と警察の違いについて、多角的に調査委してみました。

調査結果からも、警察よりも、消防の方が圧倒的に人気が高いことと、「つじつま」が合う内容でした。

これから公安系の公務員への就職を検討する人は、これらの知識を蓄えたうえで、自分の価値観で後悔のないように判断してください。

\消防士採用試験について詳しく知りたい方はこちらの記事/

 

今後も、新しい情報が入り次第、レポートを更新していきます。


この記事を読まれた方で、さらに詳しく知りたいことがあれば追跡調査しますので、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご質問ください。


また、消防関係者の方で、うちの本部ではこうなってるよ、それは違うんじゃない?などのご意見をいただける際も、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご連絡いただけると助かります。

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