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消防士の給料が高い安いと両方ウワサされる4つの理由

総務業務

こんにちは、TEAM WEBRIDです。
インターネットやSNSで次のような意見を見たことがありませんか?

「消防士の給料は高い」
「消防士の給料は安い」

今回の記事のテーマは消防士の給料について。
消防士の給料は、高いとウワサされたり、安いとウワサされたり、なぜ相反する意見が見受けられるのか?
そこには4つの理由が存在します。

  • 消防本部の規模
  • 時間外勤務手当
  • 手当の種類や金額
  • 救急救命士の資格

今回も現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに説明します。
この記事を読むことで、消防士の給料が高い低いと両方ウワサされる理由が理解できます。

それでは、レポートします。

規模の違いによる基本給の違いが大きい

消防士の給料の違いにまず影響するのが基本給です。

消防士という同じ職業なので、基本給も同じように思いますが、実は全く違います。
そもそも、消防士という職業は、消防本部が異なれば、まったくの別会社。
会社が違うので、基本給が違って当然です。

基本給の違いは、消防本部を運営する都市の規模に比例します。
つまり、政令市のような都会ほど基本給は高く、田舎に行くほど基本給は少なくなります。

例えば東京消防庁の場合、とある年の初任給は21万円です。
ところが、田舎の消防本部の初任給は、18万円程度。
この差、3万円。
たかが3万円ですが、年収にすると差はさらに大きくなります。
12カ月分の差ということで、12倍して36万円だと思いますか?
違います。
年収となると、ボーナスを考慮します。
現在の公務員のボーナスは年間で4.4カ月分ほど。
ということは、

3万円×(12か月+4.4カ月)=3万円×16.4カ月=49.2万円

スタート時点で約50万円の差です。
この差、その後どうなると思いますか?
小さくなると思いますか?

そんなわけありません。

その理由は昇任の幅の違いによる基本給の差です。
消防本部の違いにより、多少のズレはあるものの、階級が上がれば基本給も上がります。
小さい消防本部では、消防長であっても階級が消防司令長です。
ところが政令市ともなると、さらに階級が3つも上の消防司鑑です。
階級の伸び代が違うというのは、基本給の伸び代も違うということです。

消防士の階級について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

基本給が6万円変わるだけで、年収は100万円変わってきますからね。
さらには、基本給の違いは、時間外勤務手当の差にも影響します。
次の項目で説明します。

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基本給に対して時間外手当勤務の比率が高い

消防士の世界でいう時間外勤務手当というのは、世間一般でいう残業代のこと。
この残業代である時間外勤務手当、何に基づいて1時間当たりの残業代が算出されると思いますか?
そうです、基本給に基づいて計算されます。
しかも、平日か休日かの違いや、日中の時間帯なのか、深夜の時間帯なのかによって割合が変わってきます。

具体的な計算はこれ。

まずは、基本給から1時間当たりの時間外勤務手当の基となる基準額が算出されます。
イメージとしては、月額基本給が25万円だとします。
1月当りの勤務時間は7時間45分×20日=155時間
25万円÷155時間=1,612円
つまり基準額は1,612円。

この基準額に対し、休日や深夜の時間帯などに時間外勤務を行うと、150%などの割増額が、1時間当たりの時間外勤務手当として支給されます。
1,612円×150%=2,419円。

時給が約2,500円とは高額ですね。

基本給が25万円でも、このような高額な時給となるわけです。
基本給が35万円になると、時間外勤務手当の基準額は2,258円になります。
先ほどと同様に、休日の深夜時間帯に時間外勤務を行うと、割増額が150%の消防本部の場合、1時間当たりの時間外勤務手当が3,387円にもなります。

このように、1つ目の項目で説明した基本給の差の影響を大きく受けます。
小さいと思えた月額基本給の差であっても、年間単位や時間外勤務手当も考慮に入れるとかなりの差になるということがわかります。

基本給が上がれば上がるだけ、時間外勤務手当は増え続けていくのかというと、確かにその通りなのですが。
ここで一点、注意が必要です。
消防士の世界は階級社会です。
がんばって昇任試験に合格していけば、階級はどんどん上がっていきます。

階級が上がるにつれ、一定の階級を超えると管理職になります。
消防本部の規模により異なりますが、消防司令補だったり、消防指令の階級だったり。
このあたりの階級から管理職です。
管理職となると、管理職手当が支給されるようになります。
しかし、管理職手当が支給されるということは、時間外勤務手当は支給されなくなってしまいます。
これは、民間でも同じことが言えますよね。

そのため、消防士としての勤続年数が増え、基本給が増え続け、時間外勤務手当の基準額も増え続ける一方ではあるものの、管理職になってしまえば、その恩恵も薄らいでしまうわけです。

ただ、逆を言えば、

  • 出世を捨てる
  • 周囲からどのように思われようが気にしない
  • 後輩が上司になろうが気にしない

このようなタイプの人は、昇任試験をわざと落ち続け、一般職であり続けるという選択を選ぶことで、高額な時間外勤務手当の支給を受け続けることもできます。

個人の価値観に依存します。

消防士を知りたい

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手当の支給についても違いがある

同じ消防士であっても、消防本部が変わると別会社と考えるべきなのは、支給される手当にも大きな違いがあるからです。
日本にある消防本部だからといっても、手当は均一ではありません。
とある消防本部にある手当が、別の消防本部には存在しないということはザラにあります。

消防士の特殊勤務手当については、こちらの記事でも詳しく説明しています。

手当の支給は、財政力の違いが影響します。
つまり、ここでも、規模の大きな消防本部、例えば政令市や中核市になるほど、手当の種類は多く、手当の額も大きくなる傾向があります。
逆に、田舎の方へ行けば行くほど、消防本部の規模が小さくなるにつれて、手当の種類は少なく、手当の額も少なくなります。

時間外勤務手当ほど金額に大きな違いは出ないものの、年間を通して考えると、小さな積み重ねも大きな額の違いへとつながります。

救急救命士の資格が大きく影響する

消防士の業務の中で、頻度が大きいもの、つまり手当がつきやすい業務と言えば、やはり救急出動です。
令和2年の年間火災件数は34,602件。
これに対し、令和2年の年間救急件数は5,935,694件。
その差およそ171倍です。

消防士の業務の中に、救急救命士という資格があり、この資格を持っている人は、基本的にはずっと救急車に乗って救急出動します。

救急救命士について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

救急車に乗って、救急出動すると、救急出動手当なるものが支給されます。
もちろん、救急車に乗っている隊員全員に支給される手当です。
ただ、政令市などの規模の大きな消防本部になると、救急出動手当以外に

  • 救急救命士であることに対しての手当
  • 救急救命士による救命処置を行ったことに対しての手当

といった手当が発生します。
消防本部によって額は違うものの、例えば具体的にいうと500円の手当がつくとします。
交代勤務の消防士は、一月に10回ほど出勤します。

消防士の交代勤務について詳しく知りたい方はこちらの記事。

交代勤務にも種類があり、消防本部によって、2交代制と3交代制の違いがあります。

1回の交代勤務(24時間)において、10回ほど出動したとします。
500円×10回=5,000円

1勤務あたり、5,000円です、大きいですね。
さらに大きな差が生まれます。
ひと月の出勤回数は10回ぐらいです。

5,000円×10勤務=50,000円

ひと月だと50,000円の差です。
1年は12か月。

50,000円×12か月=600,000円

つまり、年収では600,000円の差がつくわけです。
いやいや、これだけじゃありません。
ここまでの話を聞いてピンときませんか。
そうです、先ほどの時間外勤務手当の話につながります。
24時間の交代勤務の中で、10回程度、救急事案に出動するということは、単純計算でも2時間に1回ぐらいの頻度で出動がかかります。
ということは、必然的に深夜時間帯の時間外勤務手当が増えるということです。

救急救命士の年収は、一般的な消防士である消防隊に比べると、仮眠時間は短く、命を削っての業務とはなるものの、相当な給料の差が発生します。

消防士に学びたい

消防士の給料が高い安いと両方ウワサされる4つの理由のまとめ

消防士の給料が高い安いと両方ウワサされる4つの理由についてレポートしました。
年収の開きを大きくする要因は次のとおり。

  • 消防本部の規模の違いによる基本給の違い
  • 基本給の違いが大きく影響する時間外手当勤務の違い
  • 消防本部の違いによる手当の種類や金額の違い
  • 救急救命士の資格に伴う手当の影響の違い

このような理由から言える結論はこれ。

  • 田舎の消防本部の消防隊員は、年収が安い
  • 都会の消防本部の救急救命士は、年収が高い

具体的な数字で言うと、これ。

  • 田舎の消防本部の30代消防隊の年収は、500万円から700万円。
  • 都会の消防本部の30代救急救命士の年収は、700万円から900万円。

自分の住んでいる地域の状況により、「田舎」と「都会」のイメージが違うでしょうから幅を持たせていますが、現役の消防職員が見ても異論はないはずです。

消防士になるための知識はこちらの記事で網羅できます。

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