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消防士になるには|視力や色覚異常について徹底解説

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今回の記事では、消防士の視力や、採用試験においての色覚異常との関係性についてレポートしたいと思います。消防士の人といえば、眼鏡をかけているようなイメージはありませんよね。しかし、今のスマホ普及時代は、裸眼視力を健康なまま保つのは難しいことです。この記事を読むことで、消防士を取り巻く視力に関する情報が明確に理解できます。

消防士の視力:採用条件にある視力は裸眼視力?

受験案内をよく見ると、採用条件のところに、視力1.0以上、または、視力0.7以上といった記載が確認できます。これは、矯正視力で大丈夫です。親切な受験案内には、「矯正視力を含む」といった記載も見ることができます。

先にも述べましたが、今の時代、裸眼視力だけで視力1.0以上をキープできている人はかなり少数派です。矯正視力を受験条件から外してしまうと、受験者数は激減することでしょう。裸眼視力で大丈夫なので、安心して受験してください。

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消防士の視力:コンタクトレンズは必需品

消防業務の中では、眼鏡がじゃまになることがあります。例えば、空気呼吸器と面体を着装する場面がそうです。面体は顔の周囲とすき間なくフィットする必要があります。そうしないと、有毒ガスを面体の周囲から吸い込むことになりかねません。

眼鏡のフレームが耳まで伸びていると、面体のフィットを妨げることになります。そこで必要になってくるのがコンタクトレンズということになります。消防士を目指していて裸眼視力の弱い人は、コンタクトレンズは使用できる状態で消防学校へ入校しましょう。

消防士の視力:コンタクトレンズと合わせて目薬も必需品

消防士の勤務は24時間に及び、仮眠も行います。ということは、コンタクトレンズも長時間使用することとなります。コンタクトレンズ利用者ならわかると思いますが、コンタクトレンズの長時間使用や、コンタクトレンズを付けたまま仮眠を行うと、コンタクトレンズが乾燥して、視界がぼやけたり、コンタクトレンズが外れそうになったりすることがあります。

そこで活躍するのが、コンタクトレンズに潤いを与えくれる目薬ということになります。コンタクトレンズ利用時は、常時活動服のポケットなどに入れておき、適宜利用できるようにしておけば前述のような煩わしさは防げます。特に、夜中から翌朝にかけては重宝します。

消防士の視力:消防士にレーシック手術経験者は多い

目薬があれば、コンタクトレンズ利用時のデメリットも多少は解決できるものの、やはりわずらわしさがゼロになるわけではありません。そういった理由から、レーシック手術に踏み切る消防士は多く存在します。

レーシック手術は、視力の悪化が一定に落ち着く、または回復する見込みのなくなる、30歳程度をめどに推奨されています。20代のうちは、まだ視力が回復する見込みがあるようです。

レーシック手術自体は、機械にデータ入力を行うことで、全自動で行うため、機械の性能や経年劣化、使用実績などによって数万円から数十万円まで様々な値段設定が設けられています。同時に両目の手術を行うことが一般的です。

手術希望者
手術希望者

片目は安いコースで手術をして、成功したらもう片方も同じコースで手術しよう、そうすれば、最初に手術する片目を安いコースで納得できなかったときに、残った片目は高いコースに変更できる!

なんて考えはしない方が得策です。一生にかかわる目のことなので、お金を節約することは考えずに、病院のおすすめするコースを申し込みましょう。

手術失敗者
手術失敗者

消防士になるはずだったのに、全盲の障害者になってしまった!!! 

なんてことにならないようにしたいですね。レーシック手術というのは、目の表面の角膜を削ることによって視力を回復します。この角膜というのは個体差があり、人によっては角膜が薄すぎて削り代がないような人もいます。このような場合は、レーシック手術はできません、素直に諦めましょう。

消防士の視力:色覚って何?

色覚というのは、簡単に言うと、色の違いを識別できる能力のことです。色覚異常がない人にとっては、わかりづらいと思います。色覚異常には様々な種類があります。似た色の判別がつきにくい、一定の色が見えないなど、症状の種類は幾通りもあり、症状の度合いもランク分け等でひとくくりにはできないほど個人差があります。

消防士の視力:採用条件に色覚異常の検査もある?

採用条件に色覚異常を記載している消防本部はあります。消防士は、消防車を運転します。消防車を運転するということは、信号機の色の違いは識別できる必要があります。火災現場では、ガスボンベが転がっている現場もあります。

ガスボンベというのは、ボンベの色により、ボンベの中身が識別できるようになっています。ということは、ボンベの色が識別できないと、ボンベの中に充填されている気体が何なのか判断できません。

高圧ガス保安協会による容器保安規則(昭和41年5月25日、旧通商産業省令第50号)

  • 液化炭酸ガス…緑色
  • 酸素ガス…黒色
  • 液化塩素…黄色
  • 水素ガス…赤色
  • 液化アンモニア…白色
  • アセチレンガス…褐色
  • その他の種類…ねずみ色

救急現場においては、患者の顔色、目の色、唇の色、肌の色などから症状を読み取る必要があります。顔色が良いのか、顔面蒼白状態なのか、症状の判断に大きく影響します。このような業務内容を考慮すると、消防業務に色覚が必要なのは当然のことです。

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消防士の視力:色覚異常があっても採用してもらえる消防本部があるの?

色覚異常といっても、その異常具合は幅が広く、さまざまな異常状態が存在します。前述のとおり、単純にランクA,B,Cといった違いでくくれるようなものではありません。症状の種類が多く、重症度の幅も大きく、合否の判断が難しいものとなっています。

また、採用条件に色覚異常の項目があるといっても、その内容は様々です。

  1. すべての色覚において条件を設けている消防本部
  2. 赤色、青色、黄色の3色のみについての条件を設けている消防本部
  3. 色覚という表現を使わないものの、運転免許証の取得を条件にしている本部(運転免許証の取得時には、色覚異常検査があるため)

例えば、緑色について色覚異常がある場合、①の採用条件がある消防本部は受験することができません。しかし、②の採用条件の消防本部であれば、受験することが可能です。さらには、緑色の色覚異常があっても、運転免許証を取得できる程度の色覚異常しかなければ、③の採用条件の消防本部も受験可能です。

別のパターンもあります。赤色について色覚異常があるものの、程度は軽く、運転免許証も取得可能な人が、①や②の採用条件がある消防本部を希望したとします。このような場合は、①②の消防本部の受験は諦めない方が賢明です。なぜなら、色覚異常といっても先に述べたように症状は様々です。

消防本部
消防本部

程度の軽い色覚異常があるものの、運転免許証が取得できるのであれば、採用には問題ないよ !!

という判断が出る可能性は十分あります。その証拠に、採用案内の採用条件には、色覚異常の程度までは記載されていません。ただ、色覚異常などの条件を確認するのは、1次試験に合格した後、健康診断結果等とともに消防本部へ提出することになります。もしも、色覚異常があるものの、色覚異常が採用条件に記載されている消防本部を希望する場合は、事前に消防本部の人事担当者に確認を取ることをお勧めします。

消防士の視力:色覚異常について差別を訴える団体があるってホント?

カラーユニバーサルデザイン推進ネットワークという団体がいます。消防士採用試験における色覚異常について、職業選択の自由に反すると主張しています。インターネットで検索すると、主張の内容や調査結果などを見ることができるので、この場では省略します。

消防士の視力:色の判別ができない消防士がいるの?

採用試験において、色覚異常を考慮しない本部があるということは、その消防本部には色覚異常がある消防士が存在するということになります。

受験者の視点

運転免許証を取得できない程度の障害がある場合は、運転免許証がないため、もちろん消防車を運転できません。災害現場においては、様々な色から得る情報を判断して、それぞれの隊員が危険予知を行い、自分や仲間の隊員、要救助者の安全確保を行っています。

言い換えると、色覚異常がある消防士を災害現場に出動させるということは、自分だけでなく、仲間の消防士たちや、要救助者までも危険にさらすことになります。消防本部としては、そのような隊員を現場に行かせるわけにはいきません。

したがって、消防車に乗らない、災害現場には行かない範囲での業務しか与えることができません。消防車を運転できない、災害現場にも行けない。消防士になれたとしても、本当にそれがやりたかったことなのでしょうか。個人の価値観によっては、就職できて本当に幸せと感じるのか判断が分かれることでしょう。

一般市民の視点

では、色覚障害があるものの消防士になりたい人の視点から考察しましたが、助けを求めている一般市民側の視点ではどうでしょうか。火災現場で救助を待っている、一刻も早く助けが来てほしい、そのような場面で助けに来る消防士、みなさんは色の違いがわかる消防士と、色の違いがわからない消防士、どちらに助けて欲しいですか?

答えは明白ですね。差別の理由をそろえれば差別だという意見も集まるかもしれませんが、消防行政サービスの低下になることは言うまでもありません。差別の排除か、救助能力の低下による市民サービスの低下か、みなさんも考えてみてください。

消防本部側の視点

最後は、消防本部側の視点ではどうでしょうか。1人の消防士ができる業務量全体を10とします。前述のとおり、組織としては、色覚異常のある隊員を災害現場に出動させ、仲間の隊員や要救助者を危険な目に合わすことはできません。消防車の運転をさせられない、災害現場にも行かせることができない消防士の業務量は4程度でしょう。

他の人に比べて業務量が半分以下の職員に対しても、他の職員と同等の給料を支払う必要があることは、組織としては大きな損害です。また、税金の適正な使い方かどうかという観点から見ても、一般市民の理解も得られないでしょう。

消防士に学びたい

消防士になるには|視力や色覚異常について徹底解説のまとめ

消防士の視覚や、採用試験での色覚検査について、各消防本部の状況も踏まえてレポートしました。採用試験においての色覚検査については、立場や考え方によって賛否両論があるようです。就職差別の撤廃か、消防サービスの低下か、みなさんももう一度考えてみてください。

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今後も、新しい情報が入り次第、レポートを更新していきます。


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また、消防関係者の方で、うちの本部ではこうなってるよ、それは違うんじゃない?などのご意見をいただける際も、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご連絡いただけると助かります。

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