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【消防士として上手くやっていく秘訣】人づきあいのポイント5つ

人間関係

こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回のテーマは、消防士として40年ほどある消防人生を楽しく過ごすためには必要不可欠な“人づきあい”の方法について。
24時間生活をともにする消防士達ですが、今回はその中でも新人消防士に向けて“人づきあい”に大切なポイントを5つ紹介します。
今回の記事も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとにレポートします。
この記事を読み、5つのポイントを意識できるかできないかでは、長い消防人生への影響は大きなものとなります。
これから消防士になろうとしている人にもおすすめの記事となっています。

人づきあいのうまい消防士ポイントその①先輩をたてる

新人消防士にとって、職場の先輩と仲が良いか仲が悪いかというのは、消防署での仕事が楽しいか、楽しくないかを決める大きな要因となります。
では、先輩と仲良くなる方法は何かというと、やはり、「先輩をたてる」という基本に忠実に行動することが一番です。
ドラマや漫画などでは、少し生意気な主人公が

「あいつ、生意気だが骨があるな、おれの若いころに似ているぜ!」

なんてセリフをできる先輩から言われる場面がたまにありますが、あくまでもフィクション(作り話)です。
生意気な態度をとっていれば、先輩から嫌われて当然です。
新人消防士の場合、階級も、消防士としての拝命年数も、すべて最下位です。
偉そうにふるまえる要素は何一つありません。
ここでいう、先輩をたてるという意味は、ヤクザのような世界をイメージしないでください。
あくまでも、階級も拝命年数も上の先輩に対しての気遣いのことです。
具体的な気遣いの事例については、こちらの記事で詳しく説明しています。

人づきあいのうまい消防士ポイントその②雑用を率先して行う

新人消防士が、必ず避けては通れない道、それが雑用係です。
勤務中のメンバーの中で、常に最下位のポジションになるので、雑用を行うのは当然です。
消防署の規模や、本署、出張所など勤務場所の違いも影響しますが、消防署の雑用は些細(ささい)なことも含めると数多いものです。

  • ゴミ箱のゴミ袋が溜まっていたら、袋を取り換える
  • 待機室のポットのお湯は常にきらさないようにしておく
  • プリンターの用紙は常に補充しておく
  • 昼ごはんや夜ご飯の注文、受取り、支払い
  • 待機室の食卓テーブルの机拭き、お茶の準備
  • お風呂沸かし、風呂掃除
  • 夜間の窓閉め、施錠、消灯
  • 早朝の開錠
  • トイレ掃除
  • 冷凍庫の氷をきらさないようにする
  • 照明器具の電球交換
  • 来客時のコーヒー出し

まだまだ数え上げたらキリがありません。
このような雑用を、嫌がることなく確実にこなしていくことで、先輩たちからの信頼を獲得することができます。
例えば、1年生の消防士が雑用を忘れていると、2年生、3年生の先輩たちが代わりに雑用をこなすことになります。
こうなると、2年生、3年生の先輩たちから悪印象を持たれます。
そりゃそうです。

「あいつがちゃんと雑用をしないせいで、自分がやるはめになった」

と思われて当然です。
また、忘れていなかったとしても、ぐずぐずしていると、やっていなかったことと同様になってしまいます。
例えば、1年生がたまたまその場にいなかったとします。

20年目の先輩(A)、10年目の先輩(B)、2年目の先輩(C)の3人が、食後の休憩時間、待機室にいる場面を想像してください。

20年目先輩(A)「あれ、コーヒーのお湯がポットにないなー」
10年目先輩(B)「あ、ごみ箱が満タンで弁当箱が捨てられない」

この場面では、

2年目先輩(C)「すいません、すぐに新人にやらせますので!」

というのは不正解ですね。
20年、10年目の先輩(A)(B)にとっては、2年生も1年生も同じ若手です、

「新人を待つ間、オレはコーヒーを飲めないのか、お前がすぐ沸かせよ」
「新人が来るまで、オレはゴミを捨てれずここにいないといけないのか、お前がすぐゴミ袋替えろよ」

と、思われて当然です。
損をするのは2年目の先輩です。
そこで、この2年目の先輩(C)は、この場は次のように答えるでしょう。

2年目先輩(C)「すいません、すぐやります

すぐにポットにお湯を入れ、ごみ袋を入れ替える。
この行動により、2年目の先輩(C)は株を下げることにはなりません。

もちろん、株を下げたのは、さっさと雑用をやっていなかった1年生です。
2年目の先輩からは指導が入るでしょう。
このように、新人消防士は、率先して雑用を行わないことにより、拝命年数が近い先輩に迷惑をかけることにつながります。
この積み重ねは、消防士としてやっていく上でとても重要な“人づきあい”に悪影響です。

人づきあいのうまい消防士ポイントその③返事は6つのみ

消防士の世界で、新人が使える返事言葉は6つしかないと言われています。
確かに聞いて納得、この6つ返事であれば、嫌な思いをする先輩はいないはず。
その返事とは、次の6つです。

  • はい!
  • すいません!
  • わかりました!
  • やってみます!
  • ありがとうございます!
  • 確認します!

どうですか。
何を言われても、この6つ返事さえできれば、何とかなりそうです。
この返事を言われた側の先輩も、嫌な思いをすることは一切なさそうです。
先輩から指導を受けた場合、言い訳や弁明は一切不要です。
意識してこの6つ返事のどれかのみを使用するようにしてください。
相手が怒っているような状態であればなおさらです。
焼け石に水、もしかしたら火に油を注ぐことになるかもしれません。
とりあえずは、この6つ返事。
その後、あまりにも誤解が大きい場合などは、少し時間をおいてから、

「実はあの時、本当はこうだったんです」

と、日常会話の中でサラッと流すだけにしましょう。
まともな先輩であれば、

「おー、勘違いだったのか、あの時はすまんすまん」

となるはずです。

無意識のうちにしてしまう返事ひとつとっても、返事によっては、先輩に不快感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
次の項目では逆に、言ってはいけない返事を説明します。

人づきあいのうまい消防士ポイントその④言ってはいけない2つの返事

先ほどは、言うべき返事について説明しましたが、逆に、新人消防士が言ってはいけない返事というものが存在します。
これは注意が必要で、悪気がなくつい言ってしまった場合、言われた側は嫌な思いをします。
ズバリそれは次の2つ。

  • 知っています
  • もう聞きました

多くの先輩が、

「新人は知らないだろうから、これを教えてやろう」

との思いで接してくれます。
あなたが教える側になってみてください。
親切心で教えてあげようとしたのに、

「あ、それ知っています」

と言われたら少しイラッとしますよね。
本当ならあれもこれも教えようと思っていても、

「もういいや、また「知っています」って言われても面白くないし」

と考え、それ以上説明はしなくなります。
このことは、教えてもらう側からすると、非常に損をしていますよね。
もったいない。
せっかく仕事を覚えるチャンスなのに。
新人消防士は、知っていることや前に聞いたことでも、初めて聞くことのように、素直に聞いてください。
復習と思って、聞いてください。
教えてくれる人が違えば、新たな情報も加わるかもしれません。

消防士の世界では、このように、別々の先輩から同じことを教わることが良く起こります。
特に、交代勤務を2交代制で行っている消防本部。
3交代の消防本部では起こりにくい。
3交代の消防本部では、いつも同じメンバーが出勤しているから。
2交代の消防本部で、別々の先輩から同じことを教わる機会が多い理由は次のとおり。

\2交代、3交代の交代勤務を詳しく知りたい方はこちらの記事/

2交代の場合、同じグループの勤務日であっても、勤務の人と休みの人と分かれることになります。
わかりにくいので具体例を出します。

例えば同じ勤務グループに先輩Aさんと後輩Bさんがいるとします。
とある月は偶数日が、AさんBさんの勤務日だとします。

AさんBさん
2 日勤  務勤  務
4 日勤  務休  み
6 日休  み勤  務
8 日勤  務勤  務

AさんとBさんは同じ勤務グループでも、4日と6日に会うことはありません。
4日はBさんが休み、Aさんが勤務。
6日はAさんが休み、Bさんが勤務だからです。
この場合、後輩のBさんが6日の日に、他の先輩から、とあることを教わったとします。
しかし、6日はAさんが休みなので、後輩Bさんが他の先輩からとあることを教わったことを知りません。
そのため、先輩Aさんは8日にとあることを後輩Bさんに教えてあげようとしたわけです。
このようなことは、2交代制の交代勤務を行っている消防本部ではよくあることです。

先輩も良かれと思っての指導をしてくれているので、知っていること、すでに教わったことでも、復習と思って初めて聞くかのように説明を受けてください。

その時は、同じ説明を2回受けるというストレスがあるかもしれませんが、総合的に考えると、得るものが大きくなります。
先輩から、

「また教えてやろう」

という印象をもってもらえるように、この2つの返事は禁句だということを忘れないようにしてください。

人づきあいのうまい消防士ポイントその⑤ストレスを貯めないために期待をしない

新人消防士はストレスが溜まります。
立場が一番低いという理由で発生する雑用だけでなく、雑用以外にもいろいろな先輩から仕事を指示されるからです。
中には、言葉が悪いかもしれませんが、ただの仕事の押し付けを受けることもあります。
それも仕事なので仕方ないし、多くのことが学べて良いというふうにも捉えることができます。
しかし、ストレスはたまる。
その先輩を嫌いになるかもしれません。
うわべは上手く取り繕っていても、本心で嫌っていると、ついつい言動にそれがにじみ出てしまいます。

消防署内での人づきあいを上手くやり過ごすためには、嫌いな先輩を作りたくないもの。
では、どうすればよいか。
それは、期待をしないことです。
期待をしなければ、ストレスになりません。

  • ①「あの先輩なら、あれはこうしてくれるだろう」
  • ②「あの先輩なら普段こうしているから、ここはこうするだろう」
  • ③「あの先輩なら、これぐらいは自分でするだろう」

これ全部期待ですよね。
期待を含んだ予想もそうです。
この期待をしてしまうと、期待どおりにならなかった場合にストレスになります。

人づきあいがギクシャクしてきます。
期待どおりの行動にならない先輩へは、期待することをやめましょう。
例えば、先ほどの3つの表現ならこう変えます。

  • ①「あの先輩、あれをこうしてくれるかな?してくれなかった場合は、自分でこうしよう。先輩がやってくれたらラッキーだけど、自分でやった方が楽かも。」
  • ②「あの先輩なら普段こうしているけど、今回はどうだろうか、まー、どっちに転んでもいいように準備しとこう」
  • ③「あの先輩なら、これぐらいなら自分でやってくれるかな、もしも、やってくれなかったときは、今後のためにもあの工夫を入れて自分でやっておこう」

このように考え、先輩に期待しなければ、ストレスをグッと減らすことができ、その先輩を嫌いになりにくくなります。
職場内に嫌いな先輩を作らない方が、職場内での人づきあいへの悪影響は出にくくなります。
新人消防士の間は、できるだけ先輩に期待をせずに業務をこなしていきましょう。

【消防士として上手くやっていく秘訣】人づきあいのポイント5つ

新人消防士が快適な消防署生活を送るために有効なポイントを5つ紹介しました。
まとめると、次のとおり。

  • 先輩をたてる7つの気遣い
  • 雑用を率先して行う
  • 言うべき6つの返事をする
  • 言ってはいけない2つの返事をしない
  • ストレスを貯めないために期待をしない

後輩ができるまでの“新人消防士”時代を快適に生き抜くためには、ぜひ実行してみてください。
“新人”の称号が外れた後の消防人生も、より豊かなものになるはずです。

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