こんにちは、TEAM WEBRIDです。
以前に消防士の副業について記事にしました。
こちらのカテゴリーの記事達です。
これらの記事についての問い合わせを受ける中で、正しく伝わっていないことが明確になりましたので改めて記事にします。
それは、公務員である消防士が副業を検討する場合、2つのベクトルで注意が必要だということ。
その2つとはこれ。
消防士の副業の話となると、副業として可能か不可能かばかり議論されがちです。
しかし、公務員である消防士にとっては、もちろん可能な副業かどうかの問題もありますが、その問題と並行して、副業で利益が出た場合には納税の義務があることも忘れてはいけません。
消防署では怒られなくても税務署から怒られた、、、なんてことは避けたいものです。
今回の記事も現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに説明します。
この記事を読むことで、消防士の副業を考えるときにまずは注意すべきベクトルを理解することができます。
それではそれぞれのベクトルをレポートします。
【注意が必要なベクトル1】公務員である消防士として可能な副業かどうか
消防士が副業を考えるとき、もっとも重要すべき点は、公務員として可能かどうかということ。
副業と言っても多くの種類が存在します。
詳しくは、消防士ドットコム内のこちらの記事をご覧ください。
こちらの記事でも説明していますが、世の中に存在する多くの副業のうち、公務員である消防士にとっては、次の3パターンに分けることができます。
ここでいう不可能な副業というのは、公務員である消防士の服務規程に違反し、懲戒処分を受けてしまうような副業のことです。
一番ひどい懲戒処分は、懲戒免職です。
つまりクビってこと。
消防士の懲戒処分については、消防士ドットコム内のこちらの記事で詳しく解説しています。
やっとの思いで就職できた消防士の職業を、目先の小銭で失うことは割に合いません。
しかし、やっとの思いで消防士になったものの、思っていたよりも給料が低くてこんなはずじゃなかったと思っている消防士も少なくない。
この考えは、特に若い消防士に多くみられます。
というのも、まだまだ基本給は年功序列型の公務員。
若いうちは、同級生に比べて給料が少ないと感じている人は多い。
高卒よりも大卒の方が強く感じます。
よく言われることですが、一般企業の方が若年層での給料は高めです。
しかし、そこからなかなか伸びにくい。
消防士の給料については、消防士ドットコム内のこちらの記事で詳しく説明しています。
消防士の場合は、年数さえ経てば勝手に基本給が上昇します。
若いころは、年功序列型の給料体型がデメリットですが、年をとればメリットです。
30代になるにつれてだんだんと一般企業に追いつき、40代50代となるにつれ追い越していきます。
もちろん、交代勤務かどうかや、時間外勤務手当の量の違いなど、消防本部に寄っての違いはありますが。
とは言っても、若いうちは若いうちでそれなりの小遣いは欲しいものです。
そんなときはやはり消防士としての給料以外で、稼ぐしかありません。
現時点で、公務員である消防士にとって完璧にクリーンな副業となると、次のようなものです。
どの副業を選んでも、公務員に禁止された副業には該当せず、懲戒処分を受けることはありません。
全力で取り組んでください。
また、副業というより資産運用という意味ではNISAやつみたてNISAを行うのがベターです。
さらに、年金をもっと安定させるには、iDecoを行うのがベターです。
消防士のNISAやつみたてNISA、iDecoについて詳しく知りたい方は、消防士ドットコム内のこちらの記事をご覧ください。
次は少し踏み込んで、グレーゾーンの話し。
なぜグレーゾーンなのかというと、消防士の副業を禁止するルールが古すぎて、現代の多様な副業に合致しないから。
昔は、副業と言えば、時間の切り売りのアルバイトしかありませんでしたから。
昔は存在しなかった副業の代表的なものでいえば、インターネットが普及しない限り存在しえなかったアフィリエイト。
無料のブログ、または自分でサーバーとドメインを契約して月々1,000円程度の経費の独立ブログを運営するだけで、成功すればほぼ上限なしに利益が発生します。
副業を禁止するルールやアフィリエイトについて詳しく知りたい方はこちらの記事。
アフィリエイトはまだ世の中に、公務員の副業に該当するという判例が存在しません。
よって、どこかの消防士か公務員がアフィリエイトによって懲戒処分を受け、その処分を不服として裁判を起こし、アフィリエイトは公務員にとっての副業に該当するかどうか白黒つけるしか、アフィリエイトがグレーゾーンから外れることはありません。
ただ、なかなかこの裁判は発生しません。
なぜなら、アフィリエイトで稼いでる公務員がいても、職場にばれることがないから。
職場にばれない限り、処分されることはありません。
アフィリエイトなどのネット関連の副業は、本人が口を滑らさない限り、周囲にばれることはありません。
グレーゾーンのギリギリを攻めてみるなら、やってみる価値はあります。
このように、公務員である消防士が、副業について考えるには、公務員である消防士として可能な副業かどうかを検討することが最重要です。
【注意が必要なベクトル2】副業として利益が発生した場合に確定申告(納税)が必要かどうか
公務員である消防士として、行うことが可能な副業がどうか検討した後には、別のベクトルとして検討すべきものがあります。
それが、副業で利益が発生した場合に納税をするための確定申告が必要かどうかということ。
税金の話となると、条件次第でとても複雑なため、ここではシンプルな話をします。
それは、純利益が20万円を超えた場合。
なお、純利益が20万円を超えなかった場合でも、消防士ドットコム内のこちらの記事のような場合には確定申告が必要です、参考にしてください。
純利益なので、必要だった経費は差し引くことができます。
例えば、先ほどのグレーゾーンであるアフィリエイトで21万円の利益が発生したとします。
アフィリエイトの場合、一般的に利益が発生するのは、無料ブログなどではなく、ドメインとサーバーを個人契約した独立ブログです。
したがって、1月で1,000円程度、つまり年間で12,000円程度の固定費がかかります。
そのため、利益の21万円から経費の12,000円を引くと純利益は20万円を超えません。
確定申告による納税が不要ということです。
せどりのような転売も、同様に20万円を超える利益が発生した場合に納税の義務が発生します。
せどりの場合は、必要経費として
なども利益から差し引くことができます。
では具体的に、確定申告とは何をどうするのか。
順番を追うと、このようなイメージ。
「確定申告って、確定申告会場や税務署で大行列に並ぶんでしょ?大変じゃない?」
こんな声が聞こえてきますが、それは大間違い。
なんと今はスマホ1つで簡単に確定申告が完了します。
上記の②の部分がスマホ1つで完了します。
詳しくは、確定申告を所管する国税局のHPを確認してみてください、想像しているよりもめちゃくちゃ簡単です。
【消防士の副業】公務員の副業は2つのベクトルで注意が必要のまとめ
公務員である消防士が副業を検討する場合、注意が必要な2つのベクトルについてレポートしました。
まとめると次のとおり。
公務員である消防士の副業については、公務員として可能かどうかの問題と、純利益が20万円を超えた場合は納税が必要だという認識をしっかり持ってください。
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