【消防学校の情報】髪型は坊主?スマホは使える?給料ももらえるの?

消防学校

この記事では、消防士になるとみんなが入校する消防学校について説明します。

うわさには聞いたことがあるものの、いったいどんな生活になるのか、想像ができないですよね。

この記事を読むことで、消防学校のことが明確にわかるでしょう。

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消防学校の情報について:運営元は2種類ある

ひとことに消防学校と言っても、日本には2種類の消防学校が存在します。

それは、都道府県が運営している場合と、消防本部単独で運営している場合の2パターンになります。

消防本部単独で消防学校を運営しているのは、ごく一部の大規模な本部に限られています。

というのも、年間で10人から20人程度しか採用しないような本部が単独で消防学校を運営したとしても、学生が少なく競争性が生まれなかったり、人数を必要とする訓練ができなかったり、費用の面で割に合わないといった問題が発生します。

そのため地方においては、県によって消防学校を運営し、そこに県下の消防本部から消防士が集まり、教育を受けるというスタイルになっています。

そうすれば、ある程度の職員が集まることになり、競争性が生まれたり、人数を必要とする訓練が可能になります。

もちろん、県の消防学校に職員を派遣する本部は負担金を県に支払うことになります。

県の消防学校で教育を受ける場合は、大きなメリットとして、普段は接することのない他本部の職員と交流が生まれます。

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消防学校の情報について:全寮制による教育

消防学校には寮棟が付属しており、全寮制による教育を受けます。

日曜日の夜から、金曜日の夜までを学校で過ごし、金曜日の夜に自宅に帰れます。

金曜日の夜から、日曜日の夜までは自宅等で過ごし、日曜日の夜には消防学校に戻り、月曜日の朝から訓練等に臨みます。

この生活サイクルが一般的ですが、県の違いや、その専科の入校者の状況などにより多少の違いはあるようです。

厳しいイメージのある消防学校ですが、訓練や授業以外はスマホの利用も可能となっています。

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消防学校の情報について:学校とは名がつくものの給料はもらえる

消防学校という名のとおり、入校中は学生ということになります。

ただ、世間で言う学生と大きく違うところは、学校で訓練や勉強をすることで、給料がもらえるということです。

もっとわかりやすく言うと、「出張」というイメージを持ったほうがわかりやすいと思います。

自分が属する本部から出張で、長期間、例えば、初任科ならば6か月間の間、消防学校へ出張していると考えてください。

ちなみに、初任科の6か月で、ある程度の貯金ができるようです。

お金を自由に使うことは週末ぐらいしかなく、また、通常の給料に、出張手当等が加算されます。

食費も、一定額は自腹で支払うものの、外食やコンビニ弁当などに比べると割安な上に、栄養があり、非常に多い量の食事を食べることができます。

消防学校の情報について:最初にお世話になる初任科教育

消防士になってすぐ、何もわからないまま消防車に乗って火災現場に出動したり、救急車に乗って救急現場に駆けつけるということはありません。

消防士として必要な基礎知識、基礎体力をつけるため、新採用職員は全員、消防学校へ入校し、6か月の初任教育を受けることになります。

この6か月間の教育で、火災現場で必要な体力や知識・技術だけでなく、「訓練礼式」という消防の規律動作の基本から、消防士としての自覚や消防精神を習得します。

また、消防学校の規律としては、髪型の規則などはありません

規則はないものの、空気呼吸器を背負い、面体を着装するため、前髪が長いと面体の気密性が確保できず、有毒ガスを吸い込んでしまいます。

そのため、長い前髪などは論外です。

ただ、初任科の学生というのは、気合の現れであったり、汗をかく量が半端ではないため、坊主が合理的です。

強制ではなく、自主的に坊主頭にする学生が多いものです。

消防学校の情報について:色々な種類がある専科教育

消防学校では、採用されてすぐに消防士としての基礎を学ぶ初任科だけでなく、様々な教育を受けることができます。

専科教育(専門的な教育のこと)として、次のような教育があります。

  • 警防科
  • 予防科
  • 火災調査科
  • 救急科
  • 救助科
  • 通信指令科
  • 水難救助科
  • 梯子操作科

などが一般的です。

それぞれの教育課程は、教育名についている分野について、初任教育より、より高度で専門的な知識と技術を習得するものとなっています。

特徴のある専科としては、救急科が有名です。

というのも、消防士が救急車に乗って救急隊として活動するには、救急科での教育を受けることが必須条件となっています。

言い換えると、救急科を卒業しないと、救急車には乗れません。

ほとんどの消防職員は「兼務」と言って消防隊や救急隊を兼ねた勤務を行うため、初任科に続いて、救急科に入校します。

しかし、一部の本部や、政令市の消防本部のような比較的大きな消防本部では、専属の消防隊を配属していることがあります。

こういった本部の場合は、救急隊として勤務をする必要性がないため、救急科を卒業しないこともあります。

救急隊を志望して消防士になる場合は、自分が希望する本部が、兼務制をとっているか、そうでないかということは確認しておいた方が良いでしょう。

また、教育の内容は、消防職員だけでなく、消防団員についても似たような教育を行っています。

消防学校の情報について:教官って誰?

教官というのは、俗に言う先生のことを表現しています。

消防本部独自で、消防学校を運営している場合は、教官は職場の先輩ということになります。

つまり、現役の消防職員です。

また、県が消防学校を運営している場合では、県の職員であったり、短期間(例えば1年や2年)の期間限定で、県内の各消防本部から派遣されている派遣教官(つまりは現役消防士)であったりします。

一般論
一般論

え?県の職員が教官って、普通の公務員の人が教官で大丈夫?

と思うかもしれませんが、大丈夫です。

次のような県の職員が教官を務めています。

  • 元々は県内の消防職員であったが、消防学校が人材不足で県内の消防本部に打診し、希望者を県の職員として採用するケース
  • 若い頃に東京消防庁など都会へ出て消防士を経験し、諸事情で地元に帰ろうとした際、年齢制限により地元の消防本部の採用試験が受けれなかったため、比較的採用試験の年齢制限が高い県庁職員になり、前職を考慮されて、県の消防学校の教官になるケース

などです。

また、定期的に、人事交流や現場経験という名目で、県内の消防本部に勤めて現場経験を積んだりします。

そのような経験や知識をもとに、消防士たちの教育を行います。

それなら、

一般論
一般論

新人消防士たちの教育を行えることはよくわかったけど、前述の専科教育まで教えたりできるの?

という疑問も出てきます。

実は、専科教育に関しては、それぞれの分野のエキスパートや、消防大学校へ入校して最新の知識や技術を身につけた消防職員を、県内の消防本部から派遣してもらい、派遣教官を講師として教育を実施します。

ただ、県の職員である消防学校の教官も、定期的に消防大学校へ勉強に行っているので、派遣教官と協力して教育を実施しています。

消防学校の情報について:他県の消防学校へ行くこともある

消防学校によっては、専科教育として実施しているところと、実施していないところと混在しています。

したがって、希望する専科教育を自県の消防学校が行っていない場合は、他県の消防学校や、消防本部が単独で運営している消防学校へ、負担金を払って入校させてもらうことがあります。

特に、卒業していないと業務に直接影響がでてしまう救急科などは、病気やその他の理由などで、どうしても自県の消防学校での入校を逃してしまった場合は、早く卒業の資格を得るため、つまりは救急車に乗って救急隊として出動できるようになるため、他県の消防学校へ入校することがあるようです。

また、話は少しそれますが、救急救命士になるためには、一般財団法人救急振興財団が運営する「救急救命東京研修所」または「救急救命九州研修所」において、半年間の教育を受けることになります。

この研修に関しても、大規模な本部においては、単独で運営する消防学校において、一般財団法人救急振興財団が実施する研修と同様の研修を行うことができます。

救急救命士の養成需要は高く、救急救命士を希望する職員全員が、一般財団法人救急振興財団が運営する研修所に入れないことがあるのが現在の状況となっています。

したがって、財団の研修所の受け入れに漏れた本部が、消防単独で運営している消防学校へ救急救命士になるための教育を受けに行くような事例もあるようです。

消防学校の情報について:消防学校(初任科)の成績は将来に影響する

消防学校では、教育を受けるだけでなく、教科ごとの週のまとめや、派遣講師の授業終わりなどで効果測定があります。

効果測定というのは俗に言う「テスト」のことを指しています。

効果測定は、勉強面だけでなく、実技もあり、総合的な個人順位を発表されます。

また、消防士にとっては、整理整頓も重要な要素となっており、抜き打ちで下駄箱の靴の乱れや、寮部屋の布団の乱れなどもチェックされることがあり、ペナルティとして腕立て伏せが発生したり、評価が減点されることになります。

班別としての順位も発表されるため、グループ訓練などの評価もみられます。ペナルティが発生した場合は、個人だけというよりも、連帯責任により班員全員がペナルティを受けることが多くあります。

消防学校を卒業して現場活動に出ると、個人の努力や仕事の成果を数字で表す機会というものがなかなかありません。

しかし、ある程度の組織としての判断が必要になってきます。

例えば、消防学校を出てすぐは、全員が火災現場へ出動し経験を積みますが、1,2年経ってくると、日勤の予防係への異動であったり、消防学校への専科の入校であったり、個人の評価をもとに、人選されることが出始めます。

その際、何の情報をもとに優秀な人材かどうかを判断するかというと、やはり、初任科の成績ということになります。

半年間の努力の成果を数字で表したものであり、これほど信頼できる評価はありません。

さらには、昇任試験の際にも、初任科の成績を加点にするという本部もあるようです。

このあたりが「初任科の成績は将来に影響する」といわれる所以となっています。

【消防学校の情報】髪型は坊主?スマホは使える?給料ももらえるの?のまとめ

消防学校について、多角的に説明してきました。

この記事を読む前よりは、消防学校がどんなところかということが良くわかってもらえたでしょうか。

これから消防学校の初任科に入校する人は、消防人生を有意義なものにするためにも、良い成績を取れるようしっかり努力をすべきです。

今後も、新しい情報が入り次第、レポートを更新していきます。


この記事を読まれた方で、さらに詳しく知りたいことがあれば追跡調査しますので、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご質問ください。


また、消防関係者の方で、うちの本部ではこうなってるよ、それは違うんじゃない?などのご意見をいただける際も、コメントか問い合わせフォーム、またはTwitterにてご連絡いただけると助かります。

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