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消防音楽隊|演奏で給料が貰えるのは自衛隊や警察だけじゃない

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こんにちは、TEAM WEBRIDです。消防署の行事などで、楽器を演奏している人たちを見たことがないでしょうか。あの人たちのことを「消防音楽隊」といいます。今回の記事は、「消防音楽隊」をテーマにレポートします。あの人たちは何者なのでしょうか?「消防」という名前が付いているだけあって、消防士が演奏しているのでしょうか?

今回も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに説明します。この記事を読むことで、「消防音楽隊」のことが理解できます。音楽が好きだけど、プロ音楽家にはなれない、でも、音楽にたずさわって生きていきたい、音楽を演奏して給料を貰えるなんて最高だと考えている人にとっては、職業選択の選択肢のひとつになるかもしれません。

そもそも消防音楽隊ってどんな人たちなの?

消防音楽隊というのは、基本的には消防士が兼務をしています。同じ人が、ある時は火災現場に出動し、ある時はトランペットを演奏するということです。“基本的には”という表現を使ったのは、消防本部の規模や考え方によって多少の違いがあるからです。具体的には次のような構成です。

  • 全員が消防士
  • 消防士と消防団員が混じっている
  • 消防士と一般の人

消防団員や一般の人の話まで説明するとややこしくなるので、この記事では、基本的な構成となる消防士の消防音楽隊員についてレポートします。

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どうしてプロでもないのに音楽を演奏して給料が貰えるの?

プロ音楽家の人たちは、楽器を演奏することで、稼ぎになります。演奏が上手であり、その上手な演奏を聞きたい人がお金を払う価値があるからです。では、消防音楽隊はプロと同じくらい演奏が上手なのかというと、そうでもない。しかも、消防音楽隊の演奏は無料です。いくら上手に演奏できてもお金はとりません。じゃあ、演奏代はどこから出るの?いえいえ、そもそも演奏代は出ません。じゃあボランティアなのかというとそういうわけでもない。

答えは、消防士としての給料です。消防士として仕事に行った先で、火事を消すのか楽器を演奏するのかの違いです。消防士としての勤務時間内に、消防士としての給料が支給されるだけのことなので、いたって普通のことです。百聞は一見に如かずと昔の人はうまいこと言っています。実際の演奏を見てみましょう。

どうすれば消防音楽隊になれるの?

消防士になれば誰でも音楽隊に入れるチャンスがあります。消防本部によって違いはあるものの、普通の消防本部では、どちらかというと音楽隊員の成手不足という状態です。まぁそうですよね、消防士になろうとするスポーツマン系のキャラクターには、楽器は似合いません。好んで演奏をしたがる人も少ないはずです。経験者はもっと少ないでしょう。

そのため、本人が消防音楽隊への入隊を希望すれば、消防音楽隊に入れてもらえることが普通です。どの消防本部も音楽隊員の成手不足問題は思いのほか深刻です。次のような対策を行い、音楽隊員の確保に取り組んでいます。

  • 入隊希望のアンケートを実施
  • 練習見学会をおこなう
  • 体験入隊を強制的におこなう

ただ、職員数の多い消防本部では状況が異なり、入隊試験のような選抜試験を設ける場合もあります。
消防本部の規模や職員数の影響が大きいところです。

楽器の演奏が上手じゃないと消防音楽隊には入れないの?

消防音楽隊員の数が不足している消防本部では、上手じゃなくても入れます。入ってから練習して上手になればいいだけです。逆に、消防隊員の数が十分足りているような消防本部では、選抜試験を設ける場合もあります。

どんなときに消防音楽隊は出演するの?

消防音楽隊の存在意義は、消防本部ごとにいろいろと難しい言葉で活動目的をうたっているものの、簡単な言葉で言うと、「防火意識の向上」です。そのため、消防音楽隊の演奏は、次のような場面で実施されます。

  • 防火パレード
  • 防災イベント
  • 消防署の行事
  • 音楽隊コンサート
  • 市役所の行事
  • 市民からの出演依頼(防火意識の向上につながるものに限る)

練習はどれぐらい?サービス残業?

練習は、週に1回みんなで集まって練習というパターンが一般的です。この定期練習は、あくまでも業務なので、仕事中に行います。しかし、ちょっと待ってください、消防士は24時間勤務です。

\消防士の24時間勤務についてはこちらの記事で詳しく説明しています/

定期練習のタイミングが休みの日だったらどうでしょうか。この場合は、残業という扱いになり、時間外勤務手当が支給されます。普通のサラリーマンが日曜日に呼び出されて仕事をしている状況とまったく同じ意味合いです。ただ、このあたりも消防本部の考え方や方針によって異なる部分です。すべての消防本部が同じとは考えないでください。消防は、本部が変われば文化が全く異なることが普通です。具体的に言えば、次のような練習システムです。

  • 毎週火曜日の13:30~16:30の3時間
  • 毎週金曜日の8:30から11:30の3時間

といった具合です。

演奏会や防火パレードなどの本番演奏も仕事?

もちろん仕事です。もともと勤務時間に割り振られていれば、音楽隊の仕事に行く分、通常の消防署へ仕事に行く回数が減ります。4週間単位などで、勤務する時間の上限というのは定められていますから。逆に、もともと勤務時間に割り振られていない時間に演奏会や防火パレードに出向すれば、残業と同じ扱いになり時間外勤務手当が支給されます。勤務する時間の上限以上働けば、残業扱いです。

しかし、この考え方は基本どおりのスタンダードな考え方。先ほども言ったように、手当の支給については各消防本部で、財政事情や慣例によっていろいろなパターンに分かれています。

すべての消防本部に消防音楽隊はあるの?

全国の消防本部は726本部です。じゃあ、消防音楽隊も726隊あるのかというと、そんなことはありません。実際に消防音楽隊があるのは130程度の消防本部だけです。規模の小さい消防本部だと、50名程度の規模。音楽隊として成り立つには20名から30名はいないと型になりません。

どう考えても、ある程度、例えば300名ぐらいの職員数がいないと、消防音楽隊は成り立ちません。ただ、消防音楽隊の中には最初の項目で説明したとおり、消防団員や一般応募者との合同チームも存在します。よって、職員数が少ないからと言って、絶対に消防音楽隊が存在しないとも言い切れません。

特定の消防本部に、消防音楽隊がいるかいないか手っ取り早く調べる方法があります。それは、気になる消防本部のホームページを見てみてください。消防音楽隊を抱えている消防本部というのは、必ずホームページのどこかに記載があります。

というのも、消防音楽隊については、活動内容がわかりやすいので、記事にしやすいという特徴があります。写真も絵になりますからね。ただ、もっと確実なのは、気になる消防本部に電話して聞くことです。代表番号にかけて、

「採用について伺いたいことがあるので、人事担当の方をお願いします」

といえば大丈夫。消防音楽隊のある消防本部に就職したい旨を話せば、状況を教えてくれますよ。

消防士を知りたい

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カラーガード隊ってなに?

消防音楽隊のコンサートや防火パレードなどを見かけると、楽器を演奏している音楽隊員の手前で、大きな旗を振っている女性を見かけたことがありませんか?あの女性たちのことを、「カラーガード隊」と呼びます。音楽に合わせて旗を振り、音楽隊の演奏に、彩(いろど)りや立体的な視覚的ボリュームを添えてくれます。

カラーガード隊はみんな女性消防士なの?

カラーガード隊という名前が付いているものの、消防音楽隊と演奏を共にするということは、カラーガード隊のメンバーもみんな消防士なのでしょうか。じつは、みんながみんな女性消防士というわけではありません。カラーガード隊は、消防音楽隊が属する消防本部の規模によって、次のようなパターンに分かれます。

  • 消防職員のみ
  • 消防職員+消防団員
  • 消防団員のみ
  • 一般人からの応募
  • 民間のカラーガードチームに委託
  • 管内の大学のダンスチームに委託

などです。他にも多くのパターンがありますし、カラーガード隊を常設していない消防音楽隊もいます。女性には大変失礼な話になりますが、どうしてもカラーガード隊には若さが必要になります。そのため、消防職員のみでカラーガード隊をまかなえる消防本部はごく一部の大規模消防本部のみです。

採用される女性職員全員が好んで旗を振ってくれるわけではありませんからね。話がそれますが、若い女性が多いということは、男性消防士とそういう関係になりやすいということです。合同練習だけでなく、発表会の打ち上げなどの飲み会などもありますからね。

読者の方で、消防士と出会いたい、付き合いたいという思いのある女性は、一般応募を受けている消防音楽隊のカラーガード隊に入隊するという方法もあるので参考にしてください。

消防士に学びたい

カラーガード隊の演技が見たい

実際のカラーガード隊の演技はどのようなものなのでしょうか。百聞は一見に如かず、消防本部の公式アカウントでカラーガード隊を見てみましょう。

消防音楽隊|演奏で給料が貰えるのは自衛隊や警察だけじゃないのまとめ

楽器を演奏して給料が貰える仕事である消防音楽隊について説明しました。まとめると、次のとおりです。

  • プロでもないのに音楽を演奏して給料が貰えるのは消防士の給料
  • 消防士になれば希望者はたいてい消防音楽隊になれる
  • 楽器の演奏が上手じゃなくても消防音楽隊に入れる消防本部がほとんど
  • 消防音楽隊が出演するのはさまざまな広報場面
  • 練習は週に一回程度
  • 練習時間が勤務日以外の場合は、時間外勤務手当の支給がある
  • 演奏会や防火パレードなどの本番演奏も仕事なので勤務日でなければ時間外勤務手当の支給がある
  • すべての消防本部に消防音楽隊はなく、全消防本部の6割ぐらい
  • カラーガード隊はフラッグ演技により演奏に彩りや立体感を添えてくれる
  • カラーガード隊は女性消防士ではないことがほとんど

消防音楽隊の演奏予定は、消防本部のホームページにより確認できます。一度実物を見てみると、予想していたよりも上手いという印象を受けると思います。

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