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消防士の筋肉はボクサータイプとプロレスラータイプのどちらが向いているのか?

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こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回のテーマは消防士の筋肉について。

消防士といえば、筋肉隆々のイメージを持つ人も多いはず。
ただ、筋肉があると一言でいっても、種類が大きく次の2つに分かれます。

  • プロボクサーのような細マッチョ
  • プロレスラーのようなムキムキマッチョ

みなさんはどちらのタイプの消防士をイメージしますか?
これから消防士を目指して筋力トレーニングに励む人にとっては、目指す方向によってトレーニング方法も変わってくるので大きな問題です。

実は、消防士にとっての最適な筋肉タイプは、時期や年代によって変わってきます。
そこで、今回は消防人生を5つの時期に分けたうえで、それぞれの時期に適した筋肉タイプを解説します。

今回も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに解説します。
この記事を読むことで、消防士に向いている筋肉のタイプを理解することができます。

それでは、レポートします。

消防士になるための筋肉

消防人生1つ目の時期、まずはじめは、消防士になるために必要な筋肉について。

消防士になるためには、有名な話しですが、採用試験において体力試験を受験することになります。
消防士採用試験の体力試験については、消防士ドットコム内のこちらの記事で詳しく解説しています。

こちらの記事を読むだけで、消防士になるために必要な筋肉について、答えが見えてきた人もいるかもしれません。

その通り、答えはプロボクサータイプの筋肉です。

理由は簡単、採用試験で行われる体力試験の内容が、最大パワーを求めるものではなく、自重に対してパワーバランスの良い筋力を持っているかどうかを確認するものだから。

例えばシャトルラン、プロレスラーのように筋肉量を求めると、素早い動きができにくくなることは明白です。
他には懸垂も同様です。
筋力は重たいので、いくらパワーがあっても、もち上げる体重が増えると不利です。
立ち幅跳びも言うまではありません。
腕立て伏せだって同じです。

消防士の採用試験は身体能力を測る種目ばかりです。
簡単に言うと、運動神経がいいやつを見つけ出す試験です。

唯一プロレスラータイプの筋肉で有利なのは握力測定ぐらいです。
握力測定は、身体能力は関係なく、単純な筋力の測定ですからね。

もしも、背筋力の測定や、ベンチプレスの測定などがあればプロレスラータイプの筋肉は有利になるでしょう。
しかし、筋力のみを測定するような種目を採用試験に用いている消防本部はほとんどありません。

筋肉というのは、誰でもトレーニングさえ続ければ増加しますからね。

しかし、運動神経や身体能力というのは、トレーニングだけじゃどうにもならないセンスがあります。
新人を採用する消防本部としても、トレーニングでなんとでもなる筋肉量を測定するのではなく、トレーニングじゃどうにもならない運動神経を確認する方が、効率が良いということです。

だからといって、めちゃくちゃ運動神経が良くないと消防士になれないのかというと、そういうわけではありません。
普通で大丈夫です。
運動神経が普通じゃない人を見つけてふるい落とすのが、消防士の体力採用試験です。
これが、消防士の体力採用試験は、足切り試験と言われる所以です。

話がそれましたが、消防士になるために必要な筋力は、これらの理由からプロレスラーのような筋肉ではなく、プロボクサーのような筋肉です。

消防学校を無事に乗り切るための筋肉

消防人生2つ目の時期、いざ消防士になって最初の関門、消防学校を無事に乗り切るために必要な筋肉について。

消防士になると、消防士の基礎を学ぶため、研修所である消防学校へ入校します。
入校と言いつつも、あくまでも出張なので、給料も出るし、出張手当も支給されます。

消防学校についての詳しくは、消防士ドットコム内のこちらの記事をご覧ください。

消防士になってすぐ消防学校に入校するのは「初任教育」という教育課程です。
「初任教育」についての詳細は、消防士ドットコム内のこちらの記事をご覧ください。

「初任教育」の具体的なカリキュラムについてはこちらの記事。

消防学校の初任教育においても、必要な筋肉はやはりプロボクサータイプの筋肉です。
消防学校での過酷な訓練といえばこれ。

  • サーキットトレーニング
  • 長距離ラン
  • 防火衣ランニング
  • 体育

このような過酷なトレーニングをこなすには、スタミナや体力が必要です。
つまり、持久力がものをいう世界です。

となると、やはり持久戦で優位なのはプロレスラーではなくプロボクサーのような体型となってきます。
必要以上に筋肉を肥大させるより、バランスを重視した研ぎ澄まされた筋肉が必要です。

救助大会を戦い抜くための筋肉

消防人生3つ目の時期、消防学校を卒業した若手消防士が消防署勤務を始めると確実に声をかけられて取り組むことになる、救助大会を戦い抜くために必要な筋肉について。

消防学校を卒業すると、消防署勤務が始まります。
若手職員の登竜門として有名なのは、消防救助技術大会(通称:救助大会)です。

救助大会について詳しくは、消防士ドットコム内のこちらの記事。

消防署勤務が始まった若手消防士は、まず誰もが業務として挑戦することになるのがこの救助大会です。
この救助大会、上記の記事に書いてある通り、多くの種目と競技内容に分かれています。

一人の消防士が複数の種目に携わることは珍しく、ほとんどの場合、1人が1つの種目に挑戦します。

役割が決まると、その役割に適した体型に調整することが望ましい。

つまり、救助大会を勝ち抜くために必要な筋肉というのは、自分がたずさわる種目の役割によって、プロボクサーにもプロレスラーにも、どちらにもなりうるということです。

種目の役割によって、体重を増やし、筋力だけがものを言うポジションがあります。
このような場合はもちろんプロレスラーのような体型が向いています。

また、種目の役割によっては、素早く俊敏な動きを求められるため、プロボクサーのような体型が向いています。

救助大会を勝ち抜くために必要な筋肉は、救助大会へのたずさわり方によって、プロボクサーかプロレスラーかどちらにもなりうるというのが答えです。

消防士として成長するための筋肉

消防人生4つ目の時期、救助大会への参加も落ち着き、脱若手職員の時期を迎え、消防士として成長してくために必要な筋肉について。

若手時代を走り抜け、ある程度、消防士としての経験を積み重ね、また後輩が増えてくると、救助大会からの卒業となります。

ここまでくると、もう自由です。
筋肉の方向性について、縛りは何もありません。

自分が理想とする体型を目指し、筋力トレーニングに励むのみです。
若かりし頃の救助大会の役割の方向を踏襲し、プロボクサーの方向を極めても良し。
またはプロレスラーの方向を極めても良し。

もしかしたら、ボディビルに目覚めるかもしれません。
ベストボディジャパンやフィジークに目覚めるかもしれません。

でも、それも自由。
消防士という職業が、筋肉の方向性に縛りは設けません。
災害現場で有効に活用できるのであれば、何も問題ありません。

消防士として消防人生をまっとうするための筋肉

消防人生5つ目の時期、1人前の消防士として熟成し、あとは消防士としての消防人生をまっとうするために必要な筋肉について。

40代に突入すると、顕著に体の衰えを感じてきます。
今までは、自然治癒力で治癒していたケガも、薬に頼らなければ治らなくなってきます。

ここから先で最も重要なことは、いかにして消防士として現場活動を定年までこなすことができるかということ。

もちろん40代ともなれば、現場の小隊長や中隊長となり、若いころとは現場活動の内容も変わってきます。
はたまた、現場からは離れ、事務職の消防士になっているかもしれません。

どちらにしても、消防士として定年を無事に迎えるためには、自分の体と上手に付き合い、健康を維持する必要があります。
消防士に頻発する持病といえば腰痛です。
現場活動に従事しているのであれば、重いものを持ち上げることが多いためです。
重いホースを何本も運んだり、体重の重い患者の乗ったストレッチャーを持ち上げたり、腰への負担は相当です。

また、事務職に従事していたとしても、座りっぱなしの仕事に従事することで、腰はダメージを負うことにつながります。

つまりここから先の消防人生は、それぞれの体の調子に合わせ、無理のない範囲で、筋肉を調整していくことになります。

体の不調がないのであれば、無理のない範囲でさらなる筋肉増加を目的としたトレーニングをするのも良し。
体に不調の部位があるのであれば、筋肉の増加よりも、痛みの低減や怪我の防止を目的としてインナーマッスルを鍛えるも良し。

消防士として消防人生をまっとうするための筋肉は、プロボクサーでもプロレスラーでもなく、怪我を防ぎ、定年まで現場活動をこなせる筋肉を養うことが重要です。

消防士の筋肉はボクサータイプとプロレスラータイプのどちらが向いているのか?のまとめ

消防士の筋肉はボクサータイプとプロレスラータイプのどちらが向いているのか?という問題について考察しました。
まとめると、次のとおり。

  • 消防士になるために必要な筋肉はプロボクサータイプ
  • 消防学校を無事に乗り切るために必要な筋肉はプロボクサータイプ
  • 救助大会を戦い抜くための筋肉は救助大会の種目に適した筋肉
  • 消防士として成長するための筋肉は各自が理想とする筋肉
  • 消防士人生をまっとうするための筋肉はケガを防ぎ定年まで現場活動をこなせるための筋肉

消防士は、消防人生の時期によって最適な筋肉の方向性が違うことが良くわかりました。
いづれの時期にせよ、最も重要なことは怪我をしないということです。
怪我をしてしまうと、やりたいことが思うようにできないというもどかしさで悔しい思いをしてしまいますからね。

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