災害はいつ起こるかわかりません。地震や台風、火災などの自然災害や、停電や断水などの社会的災害に備えて、家族みんなで無事に生き延びるためには、様々な準備が必要です。
その中でも、特に重要なのが暖房です。冬場の災害では、寒さによる低体温症や凍傷などの危険があります。また、暖房がないと、体力や免疫力が低下し、感染症などのリスクも高まります。
そこで、災害時に役立つ暖房器具として、灯油ストーブがおすすめです。灯油ストーブは、電気やガスが使えなくても、灯油さえあれば使用できます。また、灯油は比較的安価で入手しやすく、長期保存も可能です。さらに、灯油ストーブは、避難所や自宅避難時、車内避難時など、様々なシーンで活用できます。
しかし、灯油ストーブには、種類や性能、安全性など、さまざまな点に注意しなければなりません。そこで、この記事では、消防士の視点から、災害時に役立つ灯油ストーブのおすすめを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
灯油ストーブの種類と特徴
灯油ストーブには、大きく分けて、石油ファンヒーターと石油ストーブの2種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。
石油ファンヒーター
石油ファンヒーターは、灯油を燃焼させて発生した熱を、ファンで室内に送り出すタイプのストーブです。温度や時間の設定ができたり、リモコンで操作できたりするなど、機能性が高いのが特徴です。また、燃焼室が密閉されているので、安全性も高く、臭いや煙も少ないです。
石油ファンヒーターのメリットは、以下の通りです。
石油ファンヒーターのデメリットは、以下の通りです。
石油ストーブ
石油ストーブは、灯油を燃焼させて発生した熱を、放射熱や対流熱で室内に伝えるタイプのストーブです。簡単な構造で、電気が不要なのが特徴です。また、火を見ることができるので、暖かさだけでなく、癒し効果もあります。
石油ストーブのメリットは、以下の通りです。
石油ストーブのデメリットは、以下の通りです。
災害時に役立つ灯油ストーブの選び方
災害時に役立つ灯油ストーブを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
サイズと重量
灯油ストーブのサイズと重量は、収納や移動のしやすさに影響します。災害時には、避難所や自宅避難時、車内避難時など、様々なシーンで使用する可能性があります。そのため、コンパクトで軽量なものを選ぶと便利です。また、持ち運びやすいように、ハンドルやキャスターが付いているものもおすすめです。
燃焼時間とタンク容量
灯油ストーブの燃焼時間とタンク容量は、使用時間や補給の頻度に影響します。災害時には、灯油の入手が困難になる可能性があります。そのため、長時間燃焼できるものや、タンク容量が大きいものを選ぶと安心です。また、タンクの残量がわかるように、目盛りやインジケーターが付いているものも便利です。
安全性と機能性
灯油ストーブの安全性と機能性は、使用時の快適さや安心感に影響します。災害時には、ストーブの操作や管理に注意しなければなりません。そのため、以下のような安全性や機能性の高いものを選ぶと良いでしょう。
災害時に役立つ灯油ストーブのおすすめ
ここでは、災害時に役立つ灯油ストーブのおすすめ5選を紹介します。それぞれの特徴やメリット・デメリット、価格やレビューなどを参考にして、あなたに合ったものを選んでください。
おすすめ1:コロナ 石油ファンヒーター FH-VX67シリーズ
コロナ 石油ファンヒーター FH-VX67シリーズは、高性能で安全性の高い石油ファンヒーターです。最大火力は6.7kWで、約30畳まで暖めることができます。また、温度や時間の設定ができるタイマー機能や、リモコンで操作できるリモコン機能が付いています。さらに、火災や一酸化炭素中毒などの危険を検知して自動的に消火する安全装置や、傾いたり倒れたりしたときに自動的に消火するチルトスイッチなど、安全性にも優れています。
コロナ 石油ファンヒーター FH-VX67シリーズのメリットは、以下の通りです。
コロナ 石油ファンヒーター FH-VX67シリーズのデメリットは、以下の通りです。
コロナ 石油ファンヒーター FH-VX67シリーズの価格は、約40,000円です。レビューでは、暖かさや操作性、安全性などに高い評価が寄せられていますが、騒音や臭い、故障などに不満がある人もいます。
おすすめ2:トヨトミ 石油ストーブ RSシリーズ
トヨトミ 石油ストーブ RSシリーズは、電気が不要で使える石油ストーブです。最大火力は2.4kWで、約10畳まで暖めることができます。また、火力や温度の調節ができるダイヤル式の操作パネルや、タンクの残量がわかる目盛りが付いています。さらに、火災や一酸化炭素中毒などの危険を検知して自動的に消火する安全装置や、傾いたり倒れたりしたときに自動的に消火するチルトスイッチなど、安全性にも優れています。
トヨトミ 石油ストーブ RSシリーズのメリットは、以下の通りです。
トヨトミ 石油ストーブ RSシリーズのデメリットは、以下の通りです。
トヨトミ 石油ストーブ RSシリーズの価格は、約15,000円です。レビューでは、電気が不要で使えることや、安全性や経済性などに高い評価が寄せられていますが、暖かさや臭いや煙などに不満がある人もいます。
その他のおすすめ
コロナやトヨトミ以外でも、アラジンやフジカ、アルパカなどはキャンパーにも人気です。かっこいい製品の多いこと多いこと。
気になるストーブがあれば、リンク先から詳細を確認してください。
灯油ストーブの使い方と注意点
灯油ストーブを使う際には、以下のような使い方と注意点を守ってください。
使い方
注意点
まとめ
この記事では、災害時に役立つ灯油ストーブについて、種類と特徴、選び方、おすすめ5選、使い方と注意点を紹介しました。灯油ストーブは、災害時に暖房として重要な役割を果たしますが、使用する際には、安全性や経済性などに注意しなければなりません。あなたに合った灯油ストーブを選んで、災害に備えましょう。消防士になりたい人、消防士を知りたい人、消防士から学びたい人に役立つ情報をお届けします。ぜひ、他の記事もご覧ください。それでは、また。
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