こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回のテーマは高速道路でのとある危険行為について。
遠くへ早く移動することができる、便利な高速道路ですが、多くの命が失われている危険な場所でもあります。
高速道路上で最も恐れるべき行為、それは、高速道路上での路肩への駐車行為です。
「いやいや、道路上に駐車するわけでもないし、安全のために路肩へ駐車するわけでしょ、何がダメなんだよ!」
こんな声が聞こえますね。
今回の記事も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに説明します。
この記事を読むことで、高速道路上での路肩への駐車がいかに恐ろしいことか理解できるでしょう。
それではレポートします。
高速道路で路肩に車を駐車すると何が起きるのか?
高速道路上で路肩に車を駐車すると、かなりの高確率で長距離移動の大型トラックに追突されてします。
「そんなバカな。」
いえいえ、本当の話。
具体例を説明します。
とある家族連れが高速道路を走行中、SAで休憩しました。
休憩を終え、再び高速道路を走りだします。
すると子供から叫び声。
「蜂(はち)が入っている!」
お父さんは慌てて車を路肩に駐車します。
子どもが蜂に刺されたら大変なので当然です。
みんなが車から降りて蜂の様子をうかがっていると、そこに後ろから走ってきた大型トラックがドーン。
実際に起きた悲惨な事故です。
一般車両だけではありません。
なんと、交通事故に対応中の消防車にも、大型トラックが追突するという事故が全国で発生しています。
どうしてこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
じつはこの事故には、とある人間のメカニズムが関係しています。
高速道路上で路肩に車を駐車していると高確率で後続の長距離大型トラックに追突されるメカニズム
大型トラックの長距離運転手は、安全運転を心がけて運転しています。
仕事として運転しているわけなので一般ドライバー以上に安全運転です。
事故などを起こしてしまうと仕事を失うことにつながりかねません。
それなのに、どうしても駐車している車に追突します。
高速道路を走行中の運転手は、無意識に、前方の車両のテールランプを見ながら運転しています。
あくまでも無意識です、ずっと注目しているわけではありません。
なぜなら、前方の車両のブレーキランプの点灯状況、つまり速度の減速が自分の運転に影響するからです。
前方の車両が減速すれば、自分もブレーキを踏んで減速しないと追突してしまいます。
このことから、高速道路を運転中は、考え方を変えると、前方の車両のテールランプを追いかけて走行している状態が延々と継続するわけです。
これが長時間に及ぶと、人間の脳がマヒします。
一種のトランス状態になるわけです。
特殊な精神状態となり、前方のテールランプを無意識のうちに追い続けるわけです。
さあ、この状態で、前方に駐車をしているにもかかわらず赤いテールランプが現れたらどうなるでしょうか。
トランス状態に入った運転手は、何の迷いもなく追いかけるわけです。
駐車しているのに。
なぜなら長時間の運転により脳がトランス状態に入っているから。
その後起きることは、先ほど説明したとおりです。
高速道路上で仕方なく駐車した場合に取るべき行動は?
この答えはとても簡単です。
それは、“車から離れる”こと。
トランス状態に入った運転手のトランス状態を、路肩に駐車している人が解除することは不可能です。
はじめから、「路肩に駐車すると後続車に追突される」という知識があれば車から離れることは簡単ですよね。
もちろん、車から離れる場合は、進行方向と反対側に離れてください。
進行方向に離れていては、追突された自分の車と追突した車の両方にひき殺されてしまいます。
【消防士に学ぶ】高速道路で最も恐れるべき行為を知ろうのまとめ
高速道路上でのもっとも恐れるべき行為についてレポートしました。
まとめると次のとおり。
高速道路で路肩に駐車するのはあくまでも緊急避難です。
よほどの理由がない限り、高速道路上では路肩であっても駐車しないことを最優先してください。
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