災害はいつ起こるかわかりません。地震や台風、洪水などの自然災害に備えることは、私たちの生活の安全を守るために重要です。災害が発生した時に、電気が止まってしまうと、様々な不便や危険が生じます。そこで、災害時に役立つ発電機について、この記事では詳しく解説します。
発電機とは、燃料を使って電気を作り出す装置のことです。発電機には、ガソリンや灯油、プロパンガスなどの液体燃料を使うものや、太陽光や風力などの自然エネルギーを使うものがあります。発電機の種類や特徴、おすすめの選び方などを知っておくと、災害時に自分や家族の命を守ることができます。
この記事では、消防士の経験や知識をもとに、災害時に役立つ発電機についてご紹介します。一般の家庭で災害時に使える発電機は、どのように選ぶべきなのでしょうか?それでは、早速見ていきましょう。
家庭で災害時に使える発電機の種類と特徴
家庭で災害時に使える発電機は、主に以下の4種類です。
- ガソリン発電機
- プロパンガス発電機
- 太陽光発電機
- 風力発電機
それぞれの発電機の特徴を見ていきましょう。
ガソリン発電機
ガソリン発電機は、家庭で最も一般的に使われる発電機です。ガソリン発電機のメリットは、以下の通りです。
- 出力が高く、冷蔵庫やテレビなどの家電製品にも対応できる
- 燃料の入手が比較的容易である
- 種類やサイズが豊富で、予算やスペースに合わせて選べる
ガソリン発電機のデメリットは、以下の通りです。
- 燃料の消費が多く、コストが高くなる
- 排気ガスや騒音が多く、環境に悪影響を与える
- 火災や爆発の危険性がある
家庭でガソリン発電機を使う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 屋外で使用し、換気の良い場所に設置する
- 燃料の保存や補給には火気厳禁で行う
- 定期的にメンテナンスや点検を行う
プロパンガス発電機
プロパンガス発電機は、プロパンガスを燃料として、内燃機関で発電する発電機です。プロパンガス発電機のメリットは、以下の通りです。
- 燃料の消費が少なく、コストが低い
- 排気ガスや騒音が少なく、環境に優しい
- 火災や爆発の危険性が低い
プロパンガス発電機のデメリットは、以下の通りです。
- 出力が低く、大きな電力を必要とする機器には対応できない
- 燃料の入手が困難になる場合がある
- 燃料の保存には専用の容器が必要である
家庭でプロパンガス発電機を使う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 屋外で使用し、換気の良い場所に設置する
- 燃料の接続や切断には注意する
- 定期的にメンテナンスや点検を行う
太陽光発電機
太陽光発電機は、太陽光を燃料として、太陽電池で発電する発電機です。太陽光発電機のメリットは、以下の通りです。
- 燃料が無限にあり、コストがかからない
- 排気ガスや騒音がなく、環境に最も優しい
- 火災や爆発の危険性がない
太陽光発電機のデメリットは、以下の通りです。
- 出力が不安定で、天候や時間帯によって変わる
- 大きな電力を必要とする機器には対応できない
- 蓄電池やインバーターなどの付属機器が必要である
家庭で太陽光発電機を使う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 屋根やベランダなどに設置し、日照の良い場所にする
- 蓄電池やインバーターなどの管理や安全対策を行う
- 定期的にメンテナンスや点検を行う
風力発電機
風力発電機は、風を燃料として、風車で発電する発電機です。風力発電機のメリットは、以下の通りです。
- 燃料が無限にあり、コストがかからない
- 排気ガスや騒音がなく、環境に優しい
- 火災や爆発の危険性がない
風力発電機のデメリットは、以下の通りです。
- 出力が不安定で、風の強さや向きによって変わる
- 大きな電力を必要とする機器には対応できない
- 蓄電池やインバーターなどの付属機器が必要である
家庭で風力発電機を使う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 高い場所や開けた場所に設置し、風の通り道を確保する
- 蓄電池やインバーターなどの管理や安全対策を行う
- 定期的にメンテナンスや点検を行う
災害時におすすめの発電機の選び方
災害時におすすめの発電機の選び方は、以下のポイントに注意してください。
- 自分の家の電力消費量を把握する
- 災害の種類や頻度に応じて、燃料の種類や入手性を考慮する
- 発電機のサイズや重量、設置場所や移動性を考慮する
- 発電機の性能や安全性、耐久性、メンテナンス性を確認する
- 発電機の価格やランニングコスト、保証期間やアフターサービスを比較する
具体的には、以下のような発電機がおすすめです。
- 小規模な電力消費で済む場合は、太陽光発電機や風力発電機がおすすめです。燃料が無限にあり、コストがかからず、環境にも優しいです
- 中規模な電力消費で、燃料の入手が比較的容易な場合は、プロパンガス発電機がおすすめです。燃料の消費が少なく、排気ガスや騒音が少なく、安全性も高いです
- 大規模な電力消費で、燃料の入手が困難にならない場合は、ガソリン発電機がおすすめです。出力が高く、家電製品にも対応できますが、燃料の管理や安全対策には十分注意する必要があります
おすすめの発電機2選
災害時におすすめの発電機を、以下の2つに絞ってご紹介します。これらの発電機は、性能や安全性、耐久性、メンテナンス性などに優れています。
おすすめの発電機1:ホンダ 18iT1T1
ホンダ 18iT1T1は、ガソリン発電機の中でも、最も人気のあるモデルです。出力は1.8kVAで、冷蔵庫やテレビなどの家電製品にも対応できます。連続運転時間は約8時間です。重量は21kgで、持ち運びに便利なハンドルが付いています。排気ガスや騒音は低減されており、環境にも配慮されています。安全装置やインバーター機能も搭載されており、安心して使用できます。価格は約15万円です。
おすすめの発電機2:ヤマハ EF1800iS
ヤマハ EF1800iSも、人気のガソリン発電機です。出力は1.8kVAで、様々な家電を稼働することができます。大型燃料タンクの採用と、負荷に応じてエンジン出力を適切に制御する「エコノミーコントロール」の搭載により、1/4負荷時10.5時間、定格負荷時4.2時間という長時間運転を実現。重量はkgで、スクエアボディーに3つの大型ハンドルを採用し、片手・両手、1人、または複数でも運搬しやすくしました。また四角い形体は、運搬や収納、設置に優れています。インバーター機能も搭載されており、安心して使用できます。価格は約12万円です。
まとめ
この記事では、災害時に役立つ発電機について、消防士の視点から解説しました。発電機には、ガソリンやプロパンガス、太陽光や風力などの燃料を使うものがあります。それぞれの発電機の特徴やメリット、デメリットを知っておくと、災害時に自分や家族の命を守ることができます。
発電機は、災害時に電気が止まっても、生活を支えるための必需品です。自分の家の状況に合わせて、適切な発電機を選んでください。
と言いつつも、やはり現時点でのおすすめはガソリン式以外はありえないですね。どこの消防本部も緊急消防援助隊の出動先ではガソリン式の発電機が大活躍しています。
災害に強い家庭を目指しましょう。この記事が、皆さんの参考になれば幸いです。ありがとうございました。
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