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【消防士に学ぶ】ストーブやファンヒーターによる事故を防ぐ!【火災予防】

防災・火災予防知識

こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回のテーマは、冬におきやすい火災の代名詞といっても過言ではないストーブやファンヒーターによる火災について。

エアコンよりも、ランニングコストが安かったり、温かくなるまでのスピードが早かったりと人気のストーブやファンヒーターですが、エアコンよりも火災危険は高いものとなっています。
どのようなことに気をつけてストーブやファンヒーターを利用すれば、安全に冬を過ごせるのでしょうか。

今回も現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに解説します。
この記事を読むことで、実際に起きた火災事例や対策を知ることができ、冬を安全に乗り切れます。

それではレポートします。

就寝中の電気ストーブの使用は火災危険が大きい

最初に紹介する火災事例は、就寝中に起きた火災です。
就寝中に電気ストーブを使用していたところ、電気ストーブの周辺を焼損する火災が発生しました。

この火災の原因はこれ。
掛け布団の近くに、電気ストーブを設置して使用していたことです。
あまりにも位置が近すぎたために、寝返りなどの際に掛け布団が電気ストーブに接触し、過熱して発火したものと考えられます。

もちろん、取扱説明書には、

  • 燃えやすいものの近くでは使用しない
  • 事故の原因となる

などの注意事項は記載されていました。
この火災から学べることは何でしょうか。

それは、ストーブやファンヒーターをつけたまま寝てはいけないということです。
就寝中は無意識に寝返りを打ち、寝具などの可燃物が高温部に触れ、着火するおそれがあり危険です。

起きている時であれば、こげ臭いにおいや煙などで火事に気付きやすいものです。
しかし、就寝中は発見が遅れやすく、大きな火災につながるおそれがあります。
就寝時の使用は絶対にやめましょう。

使用中の電気ストーブから突然出火!何が起きたかわからない

次の火災事例は、使用中の電気ストーブ付近から突然出火した事例です。
電気ストーブの周辺を焼損し、1名がやけどを負う火災となってしまいました。

この電気ストーブの電源は、延長コードにより接続されていました。
電源プラグと延長コードのマルチタップ部分は長期間接続したままです。
そのため、マルチタップ部分の電源プラグ差し込み部には大量の埃が蓄積していました。
そうです、「電源プラグ+埃」とくれば、知っている人は知っている「トラッキング現象」により火災が発生したわけです。

トラッキング現象

付着したほこりに空気中の水分が集まり、トラック(電気の通り道)が生成されて発熱する現象のこと。

この火災から学べることは何でしょうか。

かんたんですね、電源プラグやその接続部のほこりに注意することです。
電源プラグ付近に堆積したほこりは、こまめな掃除で取り除きましょう。
トラッキング現象が発生することを防げばよいだけです。

電気ストーブの使用中に電源コードからいきなりの出火

最後に紹介するのは、電気ストーブを使用中に電源コードから火花が出て火災になったというもの。

電源プラグのコード先端部分に

  • 引っ張り
  • 屈曲
  • 圧迫

などの負荷が加わったことで、電源プラグのコード先端内部で芯線の断線が発生してしまったために、短絡・スパークが発生し火災になったものです。

この火災を防ぐためにすべき行動は?

電源プラグや電源コードの付け根(コードプロテクター)で電源コードが断線して起こる火災は、比較的高い頻度で発生しています。
電源コードに大きな力が加わると、断線するおそれがあるため、次のことに注意が必要です。

  • 電源プラグをコンセントに差し込んだまま製品を移動させない
  • 電源プラグを抜く際は電源プラグを持って抜く
  • 保管時に電源コードを本体にきつく巻き付けない

これらの行為を避けることで、電源コードからの突然の出火は防ぐことができます。
電源プラグに過度な力が加わることは避けるよう注意してください。

【消防士に学ぶ】ストーブやファンヒーターによる事故を防ぐ!【火災予防】のまとめ

電気ストーブやファンヒーターによる火災について3つの事例とともにレポートしました。
まとめると次のとおり。

  • 寝るときには使用しない
  • コンセントと電源プラグの間の埃は取り除きトラッキング現象を防ぐ
  • 電源プラグに過度な力が加わることで起こる内部の断線を防ぐ

また、延長コードに電気製品を接続する際は、接続可能な最大消費電力を超えないように注意してください。

特に、電気ストーブやファンヒーターなどは、他の電気製品に比べても消費電力が高いもの。
気をつけないと、延長コードの電源タップが知らない間に溶けて変形していたなんてことも。
熱で溶けて変形しただけならまだしも、火災になっていたらと思うとゾッとしますね。

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