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【消防士に学ぶ】熱中症を防いでくれる扇風機に潜む危険とは?

防災・火災予防知識

こんにちは、TEAM WEBRIDです。

  • 古い扇風機から変な音がするし動きも不規則になった
  • 古い扇風機を使っていたらどんな危険が潜んでいるの?
  • 古い扇風機を原因とした火災事故は?

過ごしやすい春が終わり、じめじめした梅雨を迎えると蒸し暑い日が増え、扇風機をクローゼットの中から出してくる人は増えてきます。

梅雨が明けると徐々に気温が上がり始め、いよいよエアコンの出番です。

エアコンが稼働しだしても、空気を循環することでエアコンの電気代を節約できるため、扇風機は相変わらずフル稼働している家庭は多いはず。
電気代が安く活躍期間の長い扇風機ですが、使い方を誤ると火災などの事故に至ることがあります。

この記事では、次のような内容を知ることができます。

  • 扇風機を原因とした火災事故事例
  • 扇風機による火災事故を防ぐための3つのポイント
  • 扇風機による火災事故を起こさないために

今回も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとにレポートします。

この記事を読むことで、扇風機に潜む危険性や買い替えのタイミングなどがわかり、扇風機の安全な使用ができます。
家庭に潜む危険から、家族を守ることができるでしょう。
それではレポートします。

古い扇風機を使用していたことによる危険:火災事故事例の紹介①

とある家庭では、扇風機を使用中に本体部分から急に発火し、扇風機とその周辺を焼損する火災が発生しました。
実はこの扇風機、なんと46年もの長期間、使用されていたそうです。

こんな長期間、壊れずに動き続けたことはすごいことですが、最後に燃えて持ち主に迷惑をかけてしまっては台なしです。
この扇風機、調べてみると、経年劣化により、モーターの絶縁性能が低下していました。
本来は電気が流れてはいけないところに電気が流れてしまったことにより、ショートが生じ、火災に至ったものと推測されました。

「同じ扇風機を46年も使わないよ~。」

こんな声が聞こえてきます。

でも勘違いしないでください。
これは、昔の扇風機、つまり外国の安物の扇風機が販売される前のもの。
つまり、国産の高品質の扇風機。
だからこそ46年も壊れずに使用できたのです。

あなたの家庭の扇風機、他の家電製品では聞いたこともないようなメーカー製ではありませんか?
ホームセンターなどの安売り製品はほとんど中国メーカーです。
46年も壊れないとは考えにくい。
何年前から使っているか思い出せないぐらい古いのであれば、発火の危険性は低くないと考えるべきですね。

古い扇風機を使用していたことによる危険:火災事故事例の紹介②

とある家庭で、扇風機を使用中、電源コードから急に発火し、扇風機とその周辺を焼損する火災が発生しました。

この家庭では、扇風機の電源コードが壁とテーブルの間に挟み込まれていました。
そのため、机に押されて圧迫されたコードは断線状態となりました。
断線を起こしたコードはショートを起こし、出火に至ったものと推測されました。

これは当然、起こるべくして起きた火災です。
なぜなら取扱説明書には、

「重いものを電源コードの上に乗せたり、挟み込んだりすると電源コードが破損し、火災及び感電の原因になる。」

と、ちゃんと記載されているからです。
ヒューマンエラーによる火災事例です。

古い扇風機は危険?扇風機による火災事故を防ぐために気をつけることは?

紹介したこの2つの事例は、扇風機による火災事故事例としてはメジャーなものです。
いつ、あなたの家庭で同様のことが起こるかわかりません。
では、どのようなことに気をつけたら火災事故を防げるでしょうか?
次の3つの点に注意すれば大丈夫です。

扇風機による火災事故を防ぐためには火災事故の危険な前兆を見逃さない

扇風機が発火する前には、少なからず異常が発生します。
その異常を見落とさないことが大切です。
怪しい異常は次のとおり。

  • スイッチを入れても羽根が回らない
  • 羽根の回転が異常に遅い
  • 羽の回転が不規則な動きをする
  • 羽根が回転するときに異常な音が鳴る
  • 羽が回転するときに振動がある
  • 電源コードに触れると羽根の回転が止まる
  • 首振り動作が不規則
  • 首振り動作により異常な音がする

このような異常が確認できたら、使用を中止して、電源プラグをコンセントからすぐ抜いてください。
高価な扇風機であれば、購入した電器店に持ち込み修理を検討する余地があります。
しかし、

「修理代で新品が買えるじゃん。」

なんてことはよくあることです。
安めの扇風機を一定期間使用して買い替える方が安全です。

扇風機による危険を防ぐ:火災事故を防ぐためには使用しないときは電源プラグをコンセントから抜く

扇風機による火災を経験した人は、次のようなセリフを言うことがあります。

「動いていないから、スイッチが切れていると思ったが切れていなかった」

「スイッチを入れたけど、動かなかったからそのままにしていた」

このような状況は火災事故につながりやすい。
なぜかというと、どちらの場合も運転は「ON」になったまま。
つまり通電しっぱなし。
通電しっぱなしということはいつショートや加熱が起きて発火するかわからない状態ということです。

このような火災を防ぐためには、扇風機を使用しないときは電源プラグをコンセントから抜いておくことが重要です。
特に製造から長期間経過した扇風機に起こりやすい火災です。
大事なことなので2回言いますが、使用しないときは電源プラグをコンセントから抜いてください。

「扇風機を使わない時に電源プラグをいちいち抜くなんてめんどうだ。」

と感じるようであれば、古い扇風機を使用している人は不安を減らすために買い替えを検討するのがベターです。

扇風機による火災事故を防ぐためには電源コードの取扱に注意する

電源コードは扇風機のパーツの中でも、最も火災になりやすいといっても過言ではないパーツです。
電源コードを傷つけてしまうと、ショートして発火に至るおそれがあります。

電源コードを傷つけてしまうパターンといえばこれ。

  • 電源コードに重い物を載せる
  • 電源コードを物で挟み込む
  • 電源コードが極端に折れ曲がった状態で使用する
  • 冬場に電源コードに負担がかかった状態で保管する
  • ペットがかじってしまう
  • 椅子などの稼働物が近くにあり定期的に力が加わる

多くのパターンにより知らず知らずのうちに傷んでしまうのが電源コードです。
だからといって、電源コードに監視カメラや衝撃検知装置をつけるなんで非現実的です。
知らぬ間の痛みや、経年劣化による損傷を考えると、定期的な買い替えをするのが安心です。

とりあえずは、電源コードが折れ曲がったり、破損したりしていないか、使用する前に確認することが重要です。

【消防士に学ぶ】熱中症を防いでくれる扇風機に潜む危険とは?のまとめ

古い扇風機による火災事故についてレポートしました。
まとめると次のとおり。

  • 古い扇風機は本体の絶縁能力の劣化により火災事故につながりやすい
  • 古い扇風機は電源コードの損傷により火災事故につながりやすい
  • 扇風機は音や動きに異常が見られだしたら積極的に買い替えるべきだ

扇風機は電気でモーターを回すというシンプルな構造なものの、電気を動力に変えるため高温になりやすく火災事故につながりやすい性質があります。
中国のよくわからないメーカー製を買うより、安心の国内メーカー製をおすすめします。

  • 壊れにくさ
  • 性能
  • 静粛性
  • 火災事故が起きにくいことへの安心感

どれをとっても国内メーカーが間違いありません。

「そりゃ値段が違うわけだから国内メーカーの方が良いのは当然、でもやっぱり値段が安い方がいいよ。」

確かに、国内メーカーの扇風機は多機能なために値段が高額になっています。
しかし、国内メーカーの扇風機でもシンプル機能のラインナップも用意されています。
シンプル機能の扇風機になってくると、実は中国製の安価なものと値段の差があまりないということは知られていません。

これらの扇風機などは国内メーカーですが、非常に安価です。

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