【消防士面接試験】面接官の5つの不安要素を除けば合格!

採用試験を知る

こんにちは、TEAM WEBRIDです。
今回のテーマは、消防士採用試験の面接試験対策です。

筆記試験にやっとの思いで合格することでたどり着く面接試験。
不安と緊張の中、最終合格を勝ち取るためには避けては通れません。

そんな消防面接試験で、面接官(試験官)から高評価を得るにはコツがあります。
そのコツとは、面接官の5つの不安を取り除くことです。

今回の記事も、現役消防士や消防職員OBへの取材をもとに解説します。

この記事を読むことで、面接試験における回答を考えるときに織り込むアピールポイントがつかめます。
最適な回答が思いつくでしょう。
それではレポートします。

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消防士面接試験の面接官が持つ5つの不安要素とは?

消防士面接試験の面接官(試験官)は消防職員です。

1次試験の面接、2次試験の面接、3次試験の面接など、消防本部によって何回の面接試験を実施するかはバラバラです。
ただ共通して言えることは、面接試験のステージが進むことにより面接官の階級も高くなります。

面接官である消防士、この人たち、実は不安の中で面接官をこなしています。

なぜなら、採用した新人に何か問題があった時、採用にたずさわった職員の責任問題になりかねないから。

責任問題とまではいかないにしても、

「誰だよ、こんなやつ面接試験で合格させたやつは」

と悪い評判になりかねません。
誰だって悪口は叩かれたくないものです。

つまり、面接官である消防職員は、

「この子は能力が高そうだから採用しよう」

という考えよりも、

「この子は不安要素が低く、採用しても心配なさそうだ」

という考えになりがちです。
では、どのような点が不安要素になるのか?

これから採用するぞ、という時点で不安要素として大きなものは次の5つです。

  • チームワーク(人づきあい)はどうか?
  • 上下関係は大丈夫か?
  • しんどいことも乗り越えられるか?
  • 不祥事を起こさないか?
  • 合格しても辞退しないか?

ということ。
次の項目からは、

  • この5つがどうして大きな不安要素なのかという理由
  • この5つの不安要素を排除するためのアピール方法

を、それぞれの不安要素ごとに解説します。

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【消防士面接試験】面接官の不安①チームワーク(人づきあい)はどうか?

面接官の1つ目の不安要素は、受験者のチームワーク(人づきあい)について。
チームワーク(人づきあい)がどうして大きな不安要素の1つなのかというと、消防士にとって最も重要な能力であるといっても過言ではないくらい重要な能力だからです。

消防士は、24時間の交代勤務を行い、職場の仲間と衣食住をともにします。
つまり、消防士たちにとっては、職場の仲間=家族のようなものです。

もしも、あなたの家族の中に、

  • 挨拶もしない
  • 目も合わさない
  • 会話を避ける
  • 他の人が嫌がることを言う
  • 他の人が嫌がることをする

このような家族がいたとしたら、一緒に生活できますか?
できるわけがないですよね。

このような理由から、消防士の職場は、一般的な会社とは違って、チームワーク(人づきあい)が非常に重要視されます。

極端な言い方ですが、多少、仕事の能力が劣っていても、人づきあいが優れていると、自然と助けてくれる仲間が増え、嫌われたりすることもありません。

しかし、人づきあいが下手だと、いくら仕事の能力が優れていたとしても、敵が増え、助けてくれる仲間も減ってしまいます。

では、面接官からこの不安要素を取り除くためにはどうするか。

不安を取り除き、面接官に安心を与えるためには、「友達が多い」ということを伝えることができるような内容を回答に盛り込むことです。

例えばこんな感じ。

「休日は何をして過ごしていますか?」

「高校のサッカーで仲良くなった友人たちと、キャンプを楽しんでいます。」
「大学のサッカーサークルで出会った友人たちと、フットサルを楽しんでいます。」

このような返事が返ってくると、

「うん、友達は多そうだ、人づきあいは大丈夫そうだ」

と安心できるわけです。
自分の今まで生きてきた条件に合った、“友達はちゃんといますよ”ということをアピールできる回答を考えてください。

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【消防士面接試験】面接官の不安②上下関係は大丈夫か?

面接官の不安要素2点目は、上下関係についてです。

世間では当たり前のこととして知られているとおり、消防の世界は階級社会による縦社会です。
これは、命令系統を確実にスムーズに確立するためにも必要不可欠なものです。
この縦社会という環境、なじめない人はなじめません。

では、面接官からこの不安要素を取り除くためにはどうするか。

それは、上下関係の礼儀が身についていることをアピールすれば良いわけです。

上下関係をアピールするには、同級生だけじゃない世界、例えばバイトの世界や部活の世界です。

「大学生の頃は、スターバックスコーヒーで3年間バイトをしていました。」

こんな話しを聞けば、

「スタバなら年上年下もいるだろう、同じバイト先に3年間もいれたなら上下関係は問題なさそうだ。」

と印象付けることができます。
もちろん、先輩後輩のいる部活のエピソードでも大丈夫です。

上下関係の礼儀はわきまえているということをアピールしてください。

【消防士面接試験】面接官の不安③しんどいことも乗り越えられるか

面接官の不安要素3点目はしんどいことを乗り越える強さを持っているかということ。

というのも、消防士に採用された人の中には、消防学校の訓練がしんどすぎるという理由で退職する人がいます。

では、面接官からこの不安要素を取り除くためにはどうするか。

ここでも部活(運動部)に関するエピソードは役立ちます。
きつい練習をやり切ったなんてセリフを聞けば、面接官は安心します。
好印象です。

というのも、なかなか部活以外に学生がしんどい思いをするという機会は少ないものです。
受験勉強を頑張ったというのと、消防学校の肉体的しんどさを乗り切るのは少しズレています。

学生時分に部活動を頑張るというのは、消防士採用試験の面接試験では最大の武器といっても過言ではありません。

なぜなら消防士の世界はある意味、運動部の世界にそっくりだから。

【消防士面接試験】面接官の不安④不祥事を起こさないか?

面接官の不安要素4点目は、不祥事を起こしそうな雰囲気がないかということ。

個人の不祥事は、組織全体に悪影響を及ぼすことがあります。
ちょっとしたことでも、すぐにネットニュースやSNSで拡散されてしまいます。
それほど、消防士(公務員)の不祥事は話題性が高い。

では、面接官からこの不安要素を取り除くためにはどうするか。

そのためには、まじめであることのアピールは欠かせません。
ただ、自分がまじめだということを自分からアピールすると、逆にうさん臭くなってしまいます。

まじめさ、つまり誠実さは、話し方、姿勢、態度などからにじみ出る部分がほとんどです。
もっと言うと、あまりにもチャラい話し方ではない限り、ほぼ見た目で決まります。

そのためには、次のような点に注意してください。
面接官は若くても30代後半以降の人たちです。
その人たちがどう思うかが重要です。

  • 茶色い髪はどうしても不良のイメージがある
  • ピアスも不良のイメージがある
  • だらしない服装も誠実さは伝わらない
  • 面接にボサボサの髪型で現れる姿勢も誠実ではない
  • 足を投げ出したり組んだりという姿勢も面接試験の場では偉そうな態度に映る

とにかく、世間一般に言われる犯罪を起こしそうなヤツらにみられる傾向を徹底的に排除してください。

【消防士面接試験】面接官の不安⑤合格しても辞退しないか?

面接官の不安要素5点目は、採用試験に合格しても本採用までに辞退する可能性がないかということ。

採用試験の受験生は、1本部と限らず複数の消防本部を受験することが一般的です。
中には、警察が本命だけど、消防を滑り止めにと受験する人もいるでしょう。

面接官にとって、最終合格を出した受験生が採用を辞退するということは、実は大問題です。

なぜなら、消防署には最低確保人員というルールがあるから。

最低確保人員というのは、同時に消防署に勤務する人数が決まっているルールです。
このルールが必要な理由は、1つの消防署から同時出動する消防車の数が決まっていて、1台の消防車に乗る人数も決まっているためです。

つまり何が言いたいかというと、採用予定者が減ると、この最低確保人員の確保が難しくなるわけです。
消防本部の規模が小さくなればなるほど、この傾向は顕著に現れます。
だって職員数の絶対数が少ないから一人減っただけでも大問題、潰しが利きません。
規模の小さな消防本部の中には、採用辞退者が出たら、急遽臨時の採用試験を実施する本部もあるほどです。

逆に規模の大きな消防本部、例えば東京消防庁や政令市になってくると、職員数の絶対数が多いから職員の配置転換で何とかなります。
では、面接官から合格しても辞退しないかというこの不安要素を取り除くためにはどうするか。

採用を希望する消防本部が地元の人の場合は、かなりの安心感を与えることができるキーワードが使えます。
ありきたりですが、

「自分が生まれ育ったこの街を守りたい」

これに尽きます。
この理由を差し置いて、他の消防本部に行く理由は見当たりません。
面接官も安心して、

「地元の子だな、わざわざ地元以外の消防本部に行くことは考えにくい」

と太鼓判が押せます。

このように、複数の消防本部に合格したとしても、この消防本部を選ぶぞと思わすような何らかの理由付けをしましょう。

そうすることで、面接官に対して、”合格しても辞退しない”というアピールができます。

例えば、地元でなかったとしても、大学でその地に移り住んだのならば、

「大学生活を過ごしてみて、このエリアの住みやすさや人柄が合いました、第二の故郷であるこのエリアで働きたい」

なんかもありですね。

もちろん、辞退するかしないかで合格が決まるわけではありません。
縁もゆかりもなくても、成績が優秀であれば合格させなければいけない公平性を求められるのが公務員採用試験です。

ただ、もしも採用ギリギリラインの試験成績でふたりの人が並んだとします。
こうなってしまった場合はやはり、採用しても辞退するかもしれない、という人は避けてしまうのは間違いありません。

【消防士面接試験】面接官の5つの不安要素を除けば合格!のまとめ 

消防士採用試験の面接試験について、レポートしました。
面接試験では、面接官が持つ次の5つの不安を取り除けば良いわけです。

  • チームワーク(人づきあい)はどうか?⇒消防人生は人づきあいが重要
  • 上下関係は大丈夫か?⇒消防の世界は階級社会
  • しんどいことも乗り越えられるか?⇒消防学校や訓練がしんどくて辞める人がいる
  • 不祥事を起こさないか?⇒個人の不祥事は組織全体に悪影響を及ぼす
  • 合格しても辞退しないか?⇒職員数の確保は組織として最優先

これらのことを考慮した想定回答を考えておくことが、合格への近道です。
それでも不安な人は、次の記事で消防士採用試験の面接本を紹介していますので、参考にしてみてください。

\消防士採用試験の面接本はこちらの記事/

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